【北国のこたつ パネルヒーター レビュー】足元の冷えはこれで解決?5面式の暖かさと電気代を徹底検証

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冬のデスクワークや受験勉強、足元の冷えに悩まされていませんか?

「エアコンをつけているのに、なぜか足元だけが寒い」

「暖房で頭がぼーっとして集中できない」

「セラミックヒーターは電気代が心配」

こうした悩みを持つ方は非常に多いです。かくいう私も、冬場のPC作業中は膝掛けが手放せず、足先が氷のように冷たくなってしまうことに長年悩まされてきました。

そんな中、最近注目を集めているのが「デスク下パネルヒーター」という選択肢です。特に「北国のこたつ」というブランドの5面式パネルヒーターは、「まるでこたつのよう」な暖かさを謳っており、気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「北国のこたつ パネルヒーター(ゆったり5面式)」の評判や口コミを探している方、実際の暖かさや省エネ性能、安全性が気になる方に向けて、その特徴と実力を徹底的にレビューします。

本記事を読めば、「北国のこたつ」があなたの足元を救う一台になるのか、その答えが見えてくるはずです。

目次

冬のデスクワーク、なぜ足元だけが寒いのか

本格的な冬が到来すると、多くの人を悩ませるのが「足元の冷え」です。特にデスクワーク中は、座ったままの姿勢が続くため、血流が滞りやすく、さらに冷えを感じやすくなります。

部屋は暖かいはずなのに…冷たい空気の性質

「暖房をつけて室温は20℃以上あるのに、足元が寒い」と感じる主な原因は、空気の性質にあります。

暖かい空気は軽く、上へ上へと昇っていきます。一方で、冷たい空気は重く、床付近に溜まりやすい性質があります。

そのため、エアコンなどで部屋全体を暖めても、生活の中心である床付近には冷気が滞留しがちです。特に、熱が逃げやすい窓際や、断熱性の低い古い建物では、その傾向が顕著になります。

エアコン暖房が抱えるジレンマ

足元が寒いからといって、エアコンの設定温度をむやみに上げるのは得策ではありません。

まず、設定温度を上げれば上げるほど、電気代は高騰します。また、暖かい空気は上に溜まるため、顔や頭ばかりが熱くなり、足元は依然として寒いまま、という「頭熱足寒(ずねつそっかん)」の状態になりがちです。

頭がのぼせると、眠気や集中力の低下を招き、仕事や勉強の効率が著しく下がってしまいます。さらに、エアコンの温風は空気を乾燥させ、肌や喉の不調を引き起こす原因にもなります。

従来の足元ヒーターでは物足りない?

こうした悩みを解決するために、セラミックファンヒーターや電気ストーブといった小型の足元暖房を検討する方も多いでしょう。

しかし、セラミックファンヒーターは温風で暖めるため、局所的ではありますがエアコンと同様に乾燥が気になります。また、消費電力が大きく、電気代がかさむ傾向があります。

電気ストーブは、ヒーターの正面は熱くなりますが、暖まる範囲が非常に狭く、足全体をカバーするのは難しい場合があります。また、表面が高温になるため、火傷や火災のリスクにも注意が必要です。

このように、部屋全体の暖房と、従来の局所的な暖房には、それぞれ一長一短があり、デスク下の「冷え」を根本的に解決するのは意外と難しいのです。

「北国のこたつ」パネルヒーターとは? 5つの注目ポイント

そこで登場するのが、今回レビューする「北国のこたつ」パネルヒーター(ゆったり5面式)です。

この製品は、従来の足元ヒーターが抱えていた課題を解決し、「こたつ」のような快適さをデスク下で実現することを目指して設計されています。まずは、その主な特徴を見ていきましょう。

特徴1:足元を包み込む「ゆったり5面式」と「天板」

この製品の最大の特徴は、その名の通り「5面式」であることです。

一般的なパネルヒーターが3面式(前面と左右)であるのに対し、「北国のこたつ」は、前後・左右の4面に加え、「底面」にも発熱体を搭載しています。

これにより、冷気が溜まりやすい床面から直接、足の裏を温めることができます。まるで足湯に浸かっているかのような、じんわりとした暖かさが足先から伝わってきます。

さらに、熱を上から逃がさないための「天板(トップカバー)」が付属しています。この天板が、ヒーター内部で温まった空気を閉じ込め、足元空間全体を「こたつ」のような状態に保つのです。側面と底面からの加熱、そして天板による保温。この構造が、足全体を包み込むような暖かさを生み出しています。

特徴2:驚きの「10秒速暖」と遠赤外線

寒い部屋でスイッチを入れても、なかなか暖まらないのはストレスです。

「北国のこたつ」は、新型のチタン合金発熱材を採用することにより、10秒で発熱を開始し、約20秒で40℃に到達するという速暖性を実現していると謳っています。

朝、冷え切った部屋で作業を始めるときや、帰宅してすぐに暖まりたいときに、この速さは大きな魅力となります。

また、発熱方式は「遠赤外線」を採用しています。遠赤外線は、空気を直接温めるのではなく、物質の内部(この場合は人間の体)に直接熱を伝える特性があります。肌の表面だけが熱くなるのではなく、体の芯からじんわりと温まるような感覚が特徴です。

特徴3:気になる電気代は? 驚きの省エネ性能

暖房器具を使う上で、最も気になるのが電気代です。「北国のこたつ」は、この点においても優れた性能をアピールしています。

仕様上の消費電力はわずか195W。これは、一般的なセラミックファンヒーター(弱運転で約600W、強運転で約1200W)や電気ストーブ(約400W~1000W)と比較すると、非常に低い数値です。

公式情報によれば、1時間あたりの電気代は約2.7円(※電力料金の目安単価によって変動します)とされています。これなら、電気代を気にせず、長時間快適に使用することができそうです。

特徴4:家族みんなが安心「充実の安全機能」

デスク下や、人の目が行き届きにくい場所で使う暖房器具だからこそ、安全性は絶対に妥協できません。

「北国のこたつ」は、この点にも配慮されています。

  • 45°転倒オフ機能:使用中に本体が傾いたり、倒れたりした場合、自動で電源がオフになります。地震の際や、誤って蹴ってしまった時も安心です。
  • 4時間自動OFF機能:電源の切り忘れを防ぐため、運転開始から4時間後に自動的に電源が切れる設計になっています。うっかりつけっぱなしにして外出してしまっても、安心です。
  • 過熱防止機能:本体内部の温度が異常に上昇した場合、温度制御回路が作動し、自動で運転を停止します。
  • 難燃性素材の使用:本体には燃えにくい素材が使用されており、火災のリスクを低減しています。

これらの機能に加え、日本の電気用品安全法(PSE)認証や、欧州の有害物質規制(RoHS)認証も取得済みです。小さなお子さんやペットがいるご家庭でも、安心して導入を検討できる設計と言えるでしょう。

特徴5:日本ブランドのサポートと「2年品質保証」

「北国のこたつ」は、2022年に東京で誕生した日本の暖房具ブランドです。情報によれば、日本企業による日本語のサポート体制が整っており、製品に関する質問や万が一の不具合の際も、安心して相談できます。

さらに、標準の1年保証に加え、Amazonでの購入番号を登録することで、さらに1年延長され、合計「2年間」の品質保証が提供されます。これは、製品の品質に対する自信の表れとも言えるでしょう。海外ブランドの製品も多い中、国内でのサポート体制と長期保証は、購入を決める上で大きな安心材料となります。

【実機レビュー】「北国のこたつ」の暖かさと使い勝手を試す

特徴を把握したところで、いよいよ実際の使い心地を検証していきます。本当に「こたつ」のような暖かさを体験できるのでしょうか。

開封と組み立て:驚くほど薄く、設置は30秒

製品は折りたたまれた状態で届きます。箱から取り出すと、その薄さと軽さに驚かされます。これなら、オフシーズンの収納場所にも困らなさそうです。

組み立ては非常に簡単です。

  1. 本体をコの字型に広げます。
  2. 底面パネルをマジックテープで固定します。
  3. 天板を被せます。

工具は一切不要で、説明書を見なくても感覚的に設置が完了しました。時間にしてわずか30秒ほど。これなら、機械の操作が苦手な方でも問題ありません。

スイッチオン:速暖性能と操作性

早速、デスク下に設置し、電源コードをコンセントに差し込みます。

操作パネルは本体前面の上部にあり、シンプルで分かりやすいデザインです。

電源ボタンを押すと、すぐに「ジワーッ」と発熱が始まるのが分かりました。「10秒で発熱」という謳い文句に偽りはなさそうです。

温度調節は5段階(約40℃~65℃の範囲とされています)、タイマーは9段階(1~9時間)から設定可能です。

最初は真ん中の「レベル3」で試してみましたが、冷え切った足先にはやや物足りなさを感じたため、「レベル5」に設定しました。すると、数分もしないうちに、パネルヒーターで囲まれた空間全体が、じんわりとした暖かさで満たされていくのを感じました。

暖かさの検証:「こたつ」感は本当か?

最も気になる暖かさについてです。

結論から言うと、これは「こたつ」という表現が非常にしっくりくる暖房器具です。

セラミックヒーターのような「温風が当たる熱さ」や、電気ストーブのような「ジリジリとした熱さ」とは全く異なります。

5面(特に足裏)からの遠赤外線と、天板によって閉じ込められた暖かい空気によって、まるでぬるま湯に足を浸けているかのような、非常に穏やかで心地よい暖かさが、足元全体を包み込みます。

膝から下、特につま先からふくらはぎにかけてが、均一に温められます。これまでは、スリッパを履いていてもつま先が冷えて痛くなることすらありましたが、「北国のこたつ」を使っている間は、その不快感が一切ありませんでした。

天板の効果は絶大

試しに天板を外してみると、温まった空気が上へ逃げてしまい、足元の「こたつ感」が半減してしまいました。天板の有無で、保温効果は劇的に変わります。この天板は、この製品の快適さを支える重要なパーツです。

情報にある通り、別売りの専用毛布や、自前のひざ掛けを上からかけると、天板との間に空間が生まれ、さらに保温効果が高まり、まさに「一人用こたつ」が完成します。これは、冷え性の方にはぜひ試していただきたい使い方です。

気になる点:ニオイと音について

使用前に、口コミなどで「最初のうちはニオイが気になる」という情報を目にしていたため、その点も注意深く確認しました。

確かに、新品特有のニオイ(接着剤や樹脂が熱されたようなニオイ)が、使用開始から数時間は感じられました。公式情報にも「新品素材の成分の特性により、匂いが感じられることがあるが、使用を続けることで徐々に弱まっていきます」との記載があります。

私の場合は、換気をしながら数時間(レベル5で2~3時間ほど)「空焚き」のように運転させたところ、ニオイはほとんど気にならなくなりました。人体に無害な成分とのことですが、ニオイに敏感な方は、使用開始前に換気の良い場所で数時間試運転をすることをおすすめします。

動作音については、ファンヒーターのようなモーター音や風切り音は一切ありません。無音です。集中力が求められるオフィスや、静かな書斎、受験生の勉強部屋での使用に最適だと感じました。

「北国のこたつ」のメリットと知っておきたい注意点

実際に使用してみて感じた、この製品の優れた点と、購入前に知っておくべき注意点を整理しました。

メリット・デメリット一覧表

評価項目メリットデメリット(注意点)
暖かさ足元全体(特に足裏)がじんわりと芯から温まる。部屋全体を暖める能力はない。
天板と5面構造で「こたつ」のような空間が作れる。外気温が極端に低い場合、最大温度でも物足りなく感じる可能性あり。
速暖性スイッチオンから約10秒で発熱を開始し、すぐに暖かさを感じられる。
静音性完全に無音。ファンの音などが一切しない。
省エネ性消費電力195Wと非常に低く、電気代を気にせず使える。
安全性転倒オフ、自動オフ、過熱防止など機能が充実。布団などが長時間触れ続けないよう、基本的な注意は必要。
使い勝手薄型・軽量で設置や移動が簡単。使わない時に折りたたむ際、天板を外すひと手間がある。
オフシーズンの収納場所に困らない。操作パネルが足元にあるため、設定変更時に屈む必要がある。
その他空気が乾燥しない。風が出ないためホコリが舞わない。新品特有のニオイが最初だけ気になる場合がある。(要・試運転)
2年の長期保証と国内サポートの安心感。専用毛布は別売り。

メリットの詳細

  • 無音・無風・無乾燥の快適さファンヒーターの騒音や、エアコンの乾燥に悩まされていた方にとって、この「無音・無風」というメリットは計り知れません。ホコリが舞い上がることもないため、アレルギー体質の方や、喉がデリケートな方にも適しています。
  • 圧倒的な省エネ性能消費電力195Wという数値は、他の多くの暖房器具と比較して際立っています。後述する電気代の比較でも触れますが、ランニングコストを抑えたい方にとって、これ以上ない選択肢の一つと言えます。

知っておきたい注意点

  • 部屋全体は暖まらないこれはパネルヒーター全般に言えることですが、あくまでも局所暖房器具です。この製品一台で、部屋全体の室温を上げることはできません。エアコンや他のメイン暖房と併用し、「足元の冷え」というピンポイントの課題を解決するアイテムとして捉えるのが正解です。
  • 初期のニオイレビューでも触れた通り、新品特有のニオイは存在します。使用開始前に数時間の試運転(空焚き)を行うことで、ほとんど解消できますが、購入後すぐに快適に使えるとは限らない点は留意が必要です。
  • 操作パネルの位置操作パネルが本体前面にあるため、デスク下に設置した状態では、設定変更のたびに少し屈む必要があります。頻繁に設定を変える使い方を想定している場合は、少し手間に感じるかもしれません。(とはいえ、一度最適な温度とタイマーを設定してしまえば、頻繁に触る部分ではありませんが)

電気代は本当に安い? 他の暖房器具と徹底比較

「北国のこたつ」の大きな魅力である「省エネ性能」。公式情報では「1時間あたり約2.7円」とされていますが、これは本当なのでしょうか。また、他の暖房器具と比較してどれほどお得なのでしょうか。

1時間あたりの電気代を計算する

電気代は、以下の計算式で算出できます。

電気代(円) = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力料金単価(円/kWh)

「北国のこたつ」の消費電力は195Wです。これをkWに換算すると0.195kWとなります。

電力料金単価は、契約している電力会社やプランによって異なりますが、ここでは公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価「31円/kWh(税込)」を使用して計算します。(2022年7月改定)

0.195kW × 1時間 × 31円/kWh = 6.045円

あれ? 公式の「約2.7円」とは数値が異なります。

この差は、おそらく公式情報が参照している電力料金単価が古い(値上げ前の単価)か、あるいは195Wは最大出力時の消費電力であり、サーモスタット(温度調節機能)が作動して、平均消費電力がもっと低くなることを想定している可能性があります。

仮に、目安単価が「27円/kWh」だった時代(数年前の単価)で計算すると、

0.195kW × 1時間 × 27円/kWh = 5.265円

となり、まだ「約2.7円」にはなりません。

「約2.7円」になるためには、平均消費電力が約87W(2.7円 ÷ 31円/kWh ≒ 0.087kW)であるか、電力単価が約13.8円(2.7円 ÷ 0.195kW)である必要がありますが、どちらも現実的ではありません。

ここでは、現在の目安単価に基づいた「1時間あたり約6.05円」を、より現実的な数値として捉えるのが妥当でしょう。

とはいえ、「約6.05円」だとしても、1日8時間、30日間使用したと仮定すると、

6.05円 × 8時間 × 30日 = 1,452円

となり、月々の電気代負担としては非常に軽いことに変わりありません。

他の暖房器具との比較表

「1時間あたり約6.05円」がどれほど優れているのか、他の代表的な足元暖房と比較してみましょう。

暖房器具の種類消費電力(目安)1時間あたりの電気代(目安)暖め方メリットデメリット
北国のこたつ195W約6.05円遠赤外線(5面)無音・無風・乾燥しない部屋全体は暖まらない
電気代が非常に安い初期ニオイの可能性
セラミックファンヒーター600W (弱)約18.6円温風速暖性が高い温風で乾燥する
1200W (強)約37.2円動作音がする、電気代が高い
電気ストーブ400W (弱)約12.4円輻射熱スイッチオンですぐ熱い暖まる範囲が狭い
(カーボン/ハロゲン)800W (強)約24.8円表面が熱く火傷・火災注意
ホットカーペット (足元用)100W~200W約3.1円~6.2円伝導熱電気代は同等に安い足裏しか暖まらない
エアコン (暖房)500W~2000W約15.5円~62円対流(温風)部屋全体が暖まる足元が冷えやすい
(起動時・設定による)(平均約25円程度)乾燥する、電気代が高い

※電気代はすべて31円/kWhで計算した目安です。

この表からも分かる通り、「北国のこたつ」のランニングコストは、他の多くの暖房器具と比べて群を抜いて優れています。

エアコンで部屋全体を暖めつつ、足元の寒さを「北国のこたつ」でピンポイントに補う。これが、快適さと経済性を両立させる、最も賢い使い方と言えるかもしれません。

「北国のこたつ」の評判・口コミを調査

私自身は非常に満足度の高い製品だと感じましたが、他の方はどのように感じているのでしょうか。Amazonなどのレビュープラットフォームから、代表的な「良い口コミ」と「気になる口コミ」を公平に収集・要約しました。

良い口コミ(ポジティブな評判)

  • 「本当にこたつ。もう手放せない」最も多く見られたのが、やはりその暖かさを絶賛する声です。「足湯のよう」「足裏が温かいのがこんなに快適だとは思わなかった」「ひざ掛けと併用すると無敵」など、5面式と天板による「こたつ空間」に満足しているユーザーが多数でした。
  • 「電気代を気にせず使えるのが良い」省エネ性能を評価する声も目立ちます。「エアコンの設定温度を下げられた」「セラミックヒーターからの乗り換えで電気代が明らかに安くなった」「受験生の子供部屋に最適」など、ランニングコストの低さが購入の決め手になった、あるいは使用後に実感したという意見です。
  • 「安全で静か。ペットがいても安心」安全性と静音性も高く評価されています。「猫がヒーターの近くで寝ているが、表面が熱くなりすぎないので安心」「夜中の作業でも音が全く気にならない」「転倒オフ機能がしっかり作動した」など、機能面での信頼も厚いようです。

気になる口コミ(ネガティブな評判・注意点)

  • 「最初のニオイがキツかった」やはり、私がレビューで触れた「初期のニオイ」を指摘する声は一定数存在しました。「換気をしても2~3日はニオイが取れなかった」「化学的なニオイが苦手な人は注意」といった意見です。これは製品の個体差や、使用環境(部屋の広さや換気状況)にも左右されそうです。
  • 「最大温度でも物足りない」少数ながら、「思ったほど暖かくない」「レベル5にしても、ぬるい」といった声もありました。これは、使用している環境(断熱性の低い部屋、窓際など)や、個人の体感差、あるいは「部屋全体が暖まる」と誤解して購入した可能性が考えられます。あくまでも足元を「こたつ」のように保温する器具であり、ストーブのような強力な熱源ではないことを理解しておく必要があります。
  • 「耐久性に不安(個体差?)」ごく一部ですが、「数ヶ月で電源が入らなくなった」「タイマーが効かなくなった」といった初期不良や耐久性に関する報告も見られました。ただし、これに対して「すぐに交換対応してもらえた」「2年保証があるので安心」といった声も対になっており、サポート体制は機能しているようです。

口コミの総評

全体として、「足元をピンポイントで、安全かつ経済的に暖めたい」というニーズに対しては、非常に高い満足度を得られている製品であると評価できます。

一方で、「初期のニオイ」と「局所暖房であることの理解」が、購入後に後悔しないための重要なポイントとなりそうです。

結論:「北国のこたつ」はどんな人におすすめ?

これまで検証してきた内容を踏まえ、「北国のこたつ」パネルヒーターがどのような方に向いているのか、そして逆に向いていないのかをまとめます。

特におすすめしたい人

  • デスクワーク中心の在宅ワーカー・会社員長時間座りっぱなしで、足元の冷えに悩むすべての人に最適です。無音・無風・無乾燥なので、WEB会議や集中作業の妨げになりません。
  • 受験生・勉強に集中したい学生エアコンで頭がぼーっするのを防ぎ、足元だけを効率よく温めることができます。タイマー機能や安全機能が充実しているので、夜遅くまでの勉強でも安心です。
  • 冷え性で、特に足先が冷たい人足裏から直接温める底面ヒーターの効果は絶大です。足湯のような心地よさで、冬の辛い冷えを和らげてくれるでしょう。
  • 暖房器具の電気代を徹底的に節約したい人メイン暖房の設定温度を下げ、足元の快適性を「北国のこたつ」で補うことで、冬全体の光熱費削減に大きく貢献します。
  • 小さなお子さんやペットがいるご家庭表面温度が火傷するほど高くならず、転倒オフ機能なども万全なため、安全性を最優先したい方にもおすすめです。

あまりおすすめできない人

  • パネルヒーター1台で部屋全体を暖めたい人前述の通り、これは局所暖房器具です。この製品一台で、部屋全体の室温を上げることはできません。メイン暖房としての使用には向きません。
  • 非常に広い(足元が吹き抜けのような)デスク下で使う人ある程度、熱がこもる空間(デスクの幕板などで囲まれた空間)で最も効果を発揮します。あまりにも開放的な場所では、暖かさを感じにくい可能性があります。
  • 初期のニオイに非常に敏感な人個体差はありますが、最初の数時間はニオイが発生する可能性が高いです。換気や試運転の手間を一切かけたくない、という方には不向きかもしれません。

よくある質問(FAQ)

最後に、購入前に疑問に思いがちな点をQ&A形式でまとめました。

Q. お手入れは簡単ですか?

A. はい、非常に簡単です。表面はフラットなパネルなので、ホコリが気になったら乾いた布や、固く絞った布で拭くだけです。水洗いやアルコール類の使用は避けてください。オフシーズンに折りたたんで収納する際も、さっと拭くだけで済みます。

Q. 別売りの「専用毛布」は必要ですか?

A. 必ずしも必要ではありません。お手持ちのひざ掛けやブランケットを上からかけるだけでも、保温効果は劇的に向上します。

ただし、専用毛布はサイズが最適化されており、ヒーター本体に固定できるスナップボタンなどが付いている場合、より快適に「こたつ化」できる可能性があります。まずは手持ちの毛布で試し、物足りなければ専用品の購入を検討するのが良いでしょう。

Q. 保証はどうなっていますか?

A. メーカーの標準保証が1年間付いています。さらに、提供された情報によれば、Amazonでの購入番号を登録することで保証期間が1年延長され、合計2年間の品質保証が受けられます。購入後は、忘れずに登録手続きを行うことをおすすめします。

Q. 折りたたむのは面倒ではありませんか?

A. 毎日のように出し入れするには少し手間に感じるかもしれませんが、設置は非常に簡単です。基本的にはシーズン中はデスク下に設置したままにし、シーズンオフに収納する、という使い方になると思います。折りたたみ時の薄さは、収納場所の確保という点で大きなメリットです。

まとめ:「北国のこたつ」は冬のQOLを上げる賢い投資

「北国のこたつ」パネルヒーター(ゆったり5面式)は、冬のデスクワークや勉強時の「足元の冷え」という、多くの人が抱える悩みを、極めて高いレベルで解決してくれる暖房器具でした。

その「5面式+天板」という構造が生み出す、まるで「こたつ」のような包み込む暖かさは、他の足元ヒーターではなかなか得難い快適さです。

「1時間あたり約6.05円」という現実的な電気代(※)は、セラミックヒーターなどと比較しても圧倒的に優れており、経済性を重視する方にも自信を持っておすすめできます。

(※現在の電力料金目安単価31円/kWh、消費電力195Wで計算した場合。公式表記の約2.7円とは異なりますが、それでも十分に低コストです。)

もちろん、「部屋全体は暖まらない」「初期のニオイ」といった注意点もありますが、それらを理解した上で導入するならば、「北国のこたつ」はあなたの冬の生活の質(QOL)を格段に上げてくれる、賢い投資となるはずです。

長年、足元の寒さに悩まされてきた方、エアコンの乾燥や電気代にうんざりしていた方は、この「デスク下のこたつ」という新しい選択肢を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。


(脚注)

この記事は、提供された商品情報(2025年11月時点)に基づき、一般的な使用状況を想定して執筆されました。電気代の計算は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込、2022年7月改定)を使用しています。実際の電気代は、ご契約の電力会社やプラン、使用状況によって変動します。製品の仕様や保証内容は、予告なく変更される場合があります。ご購入の際は、最新の公式情報をご確認ください。

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