【レビュー】Amazfit T-Rex 3 Pro|チタン合金×サファイアガラス|プロ仕様GPSウォッチ

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「山の中でスマホ圏外でも、迷わず、安全に、快適に」。そのニーズに応えるのがAmazfitの最新タフネスモデル『Amazfit T-Rex 3 Pro』です。


ベゼル&ボタンにグレード5のチタン合金、ディスプレイにサファイアガラス。素材からして“違う”だけでなく、ウォッチ単体でルートを自動生成・ターンバイターン案内までしてくれるオフラインルートプランニングが最大の進化。さらに YAMAP/ヤマレコのGPX連携、デュアルバンド円偏波GPS、300ルクス級の高輝度フラッシュライト10 ATM防水(45m潜水対応)、AI音声操作「Zepp Flow(GPT-4o統合)」まで搭載し、アウトドアの現場で“使える”実装がぎゅっと詰まっています。

まずは発売情報と価格から抑えておきましょう。


発売情報・価格・カラーバリエーション

項目内容
製品名Amazfit T-Rex 3 Pro(アマズフィット ティーレックス スリー プロ)
カラーTactical Black(タクティカルブラック)、Black Gold(ブラックゴールド)
価格59,900円(税込)
予約開始2025年9月5日(金)
発売日Tactical Black:2025年9月12日(金) / Black Gold:2025年10月3日(金)

結論:こんな人に刺さる

  • 圏外の山域でもナビを完結させたい登山者/トレイルランナー
    → オフラインマップ+ウォッチ単体のルート自動生成ターンバイターン案内が決め手。
  • 耐久性・質感に妥協しないアウトドア派
    チタン(Grade 5)×サファイアの組み合わせは、タフさと高級感の両立。
  • 夜間行動・冬季山行・スキー場も攻める人
    300ルクス探索モード赤色光スキーマップ対応で“実戦的”。
  • ログ管理と分析をシームレスにしたい人
    YAMAP/ヤマレコ GPXStrava / TrainingPeaks等と連携、Zepp Flowで音声操作も。

主要ハイライト(要点早見表)

カテゴリ内容
ナビ機能オフラインルートプランニング(ウォッチ/アプリ両対応)、周辺スポット検索ターンバイターン
マップベースマップ(OSM準拠)、コンターマップ(等高線)、スキーマップ(世界1万超ゲレンデ)
測位デュアルバンド円偏波GPS6衛星(GPS/GLONASS/Galileo/BeiDou/QZSS/NavIC)
耐久MIL-STD-810Gの9項目準拠(低圧・高温・低温・熱衝撃・湿度・振動・衝撃・液体汚染・着氷性)
素材チタン合金(Grade 5)ベゼル&ボタンサファイアガラス、1.5型AMOLED(最大3,000 nits
ライト2色フラッシュライト(通常200ルクス/探索300ルクス)、赤色光SOS点滅
防水10 ATM45 m潜水対応(自動潜水モード、潜水時間/最大深度/水温表示)
通話/音声スピーカー&マイク内蔵、Bluetooth通話、Zepp Flow(GPT-4o連携)
AI機能Food Log(食事記録):食事写真からカロリー/栄養素を自動分析
スポーツ180種以上、高度/気圧+リアルタイムナビ、累積標高やルートリターン
連携Strava、adidas Running、komoot、Relive、TrainingPeaks(新対応)、Appleヘルスケア、Google Fit
バッテリー700 mAh3週間以上のロングライフ

最大の進化:オフライン“ルートプランニング”が、山行の自由度を劇的に上げる

T-Rex 3 Proの核心はここ。従来の“オフラインマップが見られる”を超え、ウォッチ単体で以下が完結します。

  • 周辺スポット検索:宿やコンビニ、登山口を圏外でもサクッと検索。
  • 周回ルート自動作成:目標距離と進行方向を入力 → 最大3つの往復ルートを自動生成。
  • ターンバイターン:要所要所で進むべき方向をリアルタイム案内。トレイルでもレースでも心強い。

ダウンロード可能な地図は3種類

マップ種別使いどころ中身参考リンク
ベースマップラン/ウォーク、街~山麓の基本ルート確認道路&基礎地形(OSM準拠OpenStreetMap
コンターマップ登山/トレラン等高線つき地形図で尾根/谷の把握が容易
スキーマップスキー/スノボ/クロカン世界1万超ゲレンデのコース表示、近接で自動ロードOpenSnowMap

オフラインマップの導入手順:公式ガイド
https://www.amazfit.jp/blogs/upyourgame/offline-map

特にコンターマップは「スマホ地図アプリに近い使用感」で等高線をウォッチ上で確認可能。分岐の判断や尾根筋のトラバースなど、地形読解の精度が段違いです。


YAMAP/ヤマレコのGPXを取り込み、ルート×地図×ナビを一体化

Zeppアプリ経由でYAMAPやヤマレコのGPXをインポート → T-Rex 3 Proでリアルタイム表示+ターンバイターン案内まで。
事前計画のルートを忠実にトレースしつつ、地形と方角を即座に確認できるのは、単独行でもレースでも武器。

ルートナビの詳細:
https://www.amazfit.jp/blogs/upyourgame/navigation

おすすめ運用

  1. 目的の山域のベース+コンターをダウンロード
  2. YAMAP/ヤマレコでルート作成→GPX出力→Zeppに取り込み
  3. 当日は周辺スポットで水場/避難小屋/下山口を確認
  4. 迷いそうな区間はターンバイターンをON

測位の“通り”が違う:デュアルバンド円偏波GPS+6衛星

単純なデュアルバンドではありません。「円偏波」アンテナテクノロジーにより、林道やビル街など反射・遮蔽が多い環境でも信号受信が安定
さらに GPS/GLONASS/Galileo/BeiDou/QZSS/NavIC の6衛星に対応し、世界各地での高精度測位をサポート。尾根下りや谷の遡行など、これまで“ログが暴れがち”だったシーンでの信頼感が際立ちます。


プレミアム素材の説得力:Grade 5チタン × サファイアガラス

Grade 5(Ti-6Al-4V)は、チタン90%/アルミ6%/バナジウム4%。
鉄やステンレスの約60%の軽さで、鉄の約2倍の強度、海水環境でプラチナ級の耐食性――アウトドアの過酷用途に理にかなった選択です。
ディスプレイはサファイアガラス
最大3,000 nitsの1.5型AMOLEDと相まって、直射日光下でも視認性が良好。

特筆すべきは「あえて追加コーティングを施さない」設計。これにより

  1. 光学ロス最小化→本来の発色を維持
  2. モース硬度9の表面を活かし、コーティング層の擦り傷や白濁リスクを回避
  3. 長期使用での経年劣化が起こりにくい
    というアウトドア合理性が効いています。反面、指紋は付きやすい場合がありますが、「柔らかい布で軽く拭う」だけでOK。メンテは簡単です。

夜と水に強い“実戦装備”:300ルクス探索ライト/10 ATM・45m潜水

  • 2色フラッシュライト:通常200ルクス、探索モードは300ルクス。遠方の岩や路面の読みが捗ります。
    赤色光は夜間の地図読みやテント作業で“仲間を眩惑しない”現場志向。SOS点滅は緊急時の存在示唆に。サイドキー長押しで瞬時起動も◎。
  • 10 ATM/45m潜水:水中では自動で潜水モードに切替。潜水時間/最大深度/水温をリアルタイム表示し、スキューバやフリーダイビングのログ管理までスマートにこなします。

音声で完結する操作体験:Zepp Flow(GPT-4o統合)とFood Log

ウォッチにはスピーカー&マイクを内蔵。Bluetooth通話はもちろん、Zepp Flow音声操作を受け持ちます。
OpenAI「GPT-4o」の統合により、自然言語でのやり取りが可能。たとえば…

  • この後の登りに備えて、電池持ち重視に切り替えて
  • 次の分岐を過ぎたら休憩のアラート入れて
  • スキー場に着いたらスキーマップを表示

さらにZepp App Food Logでは、料理の写真を撮るだけでカロリーや栄養素を自動分析。日々のコンディショニングがぐっと楽になります。
※本製品・機能は医療機器ではありません。医療目的や精度を要する専門用途への利用は不可です。


スポーツモード×連携先:トレーニングの“出口”まで見据える

180種類以上のスポーツモードに、高度/気圧センサーリアルタイムナビ累積標高ルートリターンなどアウトドアに効く指標が充実。
ワークアウトの出口(分析・共有)もケアされています。

連携カテゴリサービス
ラン系Strava、adidas Running(旧Runtastic)、komoot
トレーニング系Relive、TrainingPeaks(新対応)
健康プラットフォームAppleヘルスケア、Google Fit

Zeppアプリと外部サービスを紐づければ、ワンタップで相互同期。普段使っているエコシステムにそのまま流し込めます。


バッテリー:700 mAh/3週間以上のロングドライブ

700 mAhの大容量で、“3週間以上”のスタミナ。
ナビ+ライト+通話+音声操作+高輝度ディスプレイという“電池食いがちな複合運用”でも、日々の充電ストレスを明確に軽減できる設計です。長期縦走や遠征の充電計画の自由度
がぐっと上がります。


「Pro」の独自価値:T-Rex 3からの正統進化点(公表情報ベース)

項目T-Rex 3 Pro(本機)
ルート関連ウォッチ単体のオフラインルートプランニングターンバイターン周辺スポット検索
素材チタン合金(Grade 5)ベゼル&ボタンサファイアガラス
マップベース/コンター/スキーの3種オフライン地図に対応
測位デュアルバンド円偏波GPS+6衛星
安全機能2色ライト(200/300ルクス)+赤色光+SOS
音声/AIZepp Flow(GPT-4o統合)Food Log(画像認識で栄養分析)
バッテリー700 mAh/3週間以上

※T-Rex 3の機能を継承しつつ、素材とナビ、AI体験が大幅強化されたのがPro版の肝です。


シーン別おすすめ設定(すぐ使える実践メモ)

  • アルプス縦走(圏外前提)
    • 地図:ベース+コンターを山域一括DL
    • ルート:GPXインポート+要所でターンバイターンON
    • 省電力:日中は輝度自動、夜間は赤色光/探索時に300ルクス
  • トレイルレース
    • 目標距離で周回ルート自動生成(試走や直前セッション用)
    • デュアルバンドGPS固定、ラップと高低差アラートを併用
  • 雪山・ゲレンデ
    • スキーマップDL→現地到着で自動ロード
    • ホイッスル代替のSOS点滅を把握(緊急時の可視性確保)
  • スキューバ/フリーダイビング
    • 自動潜水モードの表示項目(時間/最大深度/水温)を確認
    • ログ整理はZepp→連携サービスへ流すと後追い分析が楽
  • 日常トレーニング
    • Food Logで食事の栄養を可視化→TrainingPeaksに連携して周期管理

ブランドストーリーが背中を押す:写真家・石川直樹氏のアンバサダー就任

23歳で七大陸最高峰を最年少記録で制覇2024年には日本人で2人目の8,000m峰全14座登頂。極限のフィールドを舞台に活動する写真家 石川直樹氏が、T-Rexシリーズのアンバサダーを務めています。
過酷な環境での撮影にT-Rex 3 Proを実戦投入し、堅牢性と機能性を実証中。単なるスペックの羅列ではなく、「現場で信頼される道具」であることを物語っています。


購入前に知っておきたいポイント(正直トーク)

  • サファイアガラスは無コーティング設計
    指紋がつく場合あり。ただし柔らかい布で軽く拭えばOK。発色・耐傷・経年の利点は非常に大きい。
  • 医療機器ではない
    → 健康データは日常的な運動管理の参考として活用。精密測定や医療判断には使用不可。
  • 仕様・性能は予告なく変更の可能性
    → 最新情報はAmazfit公式で確認を。

クイックFAQ

Q. スマホと未接続でもナビできる?
A. 可能です。事前にオフラインマップをDLしておけば、Bluetooth未接続でもウォッチ単体でナビできます。

Q. YAMAP/ヤマレコのGPXはどう使う?
A. Zeppアプリ経由でインポート→T-Rex 3 Pro上でルート表示&ターンバイターン案内が利用できます。

Q. スキー場では自動で地図が出るの?
A. スキーマップをDL済みで、ゲレンデ近接時に地図ページが自動ロードされます(スノボ/ダブルスキー/XCをオン)。

Q. ダイビングで何が記録できる?
A. 水中で自動潜水モードに切替し、潜水時間/最大深度/水温をリアルタイム表示・記録します。

Q. バッテリーはどのくらい持つ?
A. 公表値で700 mAh/3週間以上。行動計画に余裕が生まれます。


まとめ:“道具として強い”GPSウォッチ、いよいよ完成形へ

Amazfit T-Rex 3 Proは、素材(チタン×サファイア)ナビ(オフライン・ルート生成・ターンバイターン)測位(円偏波×6衛星)現場装備(高輝度ライト/赤色光/SOS)水中(10 ATM・45m)AI(GPT-4o統合のZepp Flow、Food Log)――すべてが“現場で効く”方向に揃った一台です。
価格は59,900円(税込)。この完成度でこのプライスなら、初めての本格GPSウォッチにも、買い替えの決定版にもなり得ます。

“地図を読む楽しさ”“道を外さない安心”“ギアとしての満足感”。
その全部を、腕の上に。

購入ガイド
カラーは Tactical Black(9/12発売)Black Gold(10/3発売)。山行が控えているなら、まずは地図をDL→GPX取り込み→実地で一度使う。この体験が、T-Rex 3 Proの価値をいちばん雄弁に語ってくれます。


免責・注記

  • 本製品は医療機器ではありません。提供データは日常的な運動管理の参考用途に限られます。医療行為・精密業務用途には使用しないでください。
  • 記載の仕様・性能・外観は予告なく変更される場合があります。最新情報はAmazfit公式をご確認ください。

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