Galaxy Tab S11 / S11 Ultra レビュー|薄型・軽量×AI|“PCライク”なタブレット

仕事・資産形成
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2025年9月19日(金)、サムスンの最新タブレット Galaxy Tab S11 シリーズが国内発売されます(予約は9月4日(木)開始)。今回の目玉は3つ――Galaxy AI × One UI 8のマルチモーダル化、Samsung DeXの大幅強化、そして史上最薄5.1mmのS11 Ultra。Sペンも新しい六角形デザイン&円錐ペン先に刷新され、書く・描く・操るが一段と自然になりました。

このレビューでは、実際の使い方がイメージできるように、仕事・学習・クリエイティブそれぞれのワークフローまで踏み込み、どのモデル・容量構成を選ぶべきか、価格・スペック比較表とあわせて徹底解説します。


まずは発売情報&価格を整理

  • 予約開始:2025年9月4日(木)
  • 発売日:2025年9月19日(金)
  • 取扱:Samsungオンラインショップ、Amazon、主要家電量販店(ヨドバシ・ビック・ヤマダ・ジョーシン等のEC/一部店舗)、Samsung公式ストア楽天市場店
  • 展示:Galaxy Harajuku(原宿)/ Galaxy Studio Osaka(なんば)は9月5日(金)〜展示、19日(金)〜販売開始

価格(国内)

モデルメモリ/ストレージ価格(税込)
Galaxy Tab S1112GB + 128GB129,030円
12GB + 256GB138,820円
12GB + 512GB158,180円
Galaxy Tab S11 Ultra12GB + 256GB193,600円
12GB + 512GB212,960円
16GB + 1TB261,470円

学習・一般用途ならS11の256GBが“ちょうどいい線”。DeX中心の業務利用や映像編集・大判のイラスト制作まで視野に入れるなら、Ultraの512GB以上が現実的な選択です。


「薄いのに、強い」:手に取った瞬間にわかる物理的アドバンテージ

S11 Ultraは厚さ5.1mm、S11でも5.5mm。ここまで薄いと「大画面=重い・嵩張る」という固定観念が崩れます。しかも本体はIP68防塵防水、画面内指紋認証、45W急速充電対応と、毎日持ち運ぶ前提の安心装備をきっちり完備。

ディスプレイは両モデルとも120Hz駆動のDynamic AMOLED 2X、ピーク輝度1,600nits。屋外でも視認性が高く、S11 Ultraの狭額ベゼル5.2mm(S11は7.8mm)は映像没入感と作業効率に直結します。動画視聴はもちろん、DeXでのウィンドウ並べやSペンでの細密描画でも“まわりの黒”が気にならないのは大きな正義。


主要スペック比較(要点早見)

項目Galaxy Tab S11Galaxy Tab S11 Ultra
画面11型 WQXGA(2,560×1,600)14.6型 2K+(2,960×1,848)反射防止
リフレッシュレート120Hz120Hz
パネルDynamic AMOLED 2XDynamic AMOLED 2X
輝度(ピーク)1,600nits1,600nits
厚さ / 重量5.5mm / 469g5.1mm / 692g
ベゼル7.8mm5.2mm
バッテリー8,400mAh11,600mAh
防塵防水IP68IP68
無線Wi-Fi 6EWi-Fi 7
カメラ(前)12MP12MP
カメラ(背)13MP13MP + 超広角8MP
認証画面内指紋画面内指紋
充電45W急速充電45W急速充電
CPUDimensity 9400+(3nm)Dimensity 9400+(3nm)
ソフトAndroid 15 + One UI 8Android 15 + One UI 8
付属新Sペン(六角形/円錐ペン先)新Sペン(六角形/円錐ペン先)

パフォーマンス伸びは前世代S10 Ultra比でNPU +33% / CPU +24% / GPU +27%(※11)。AI処理やマルチタスクで効きます。


「Galaxy AI × One UI 8」は“タブレットらしさ”を拡張する

ポイントは“単体のAI機能の多さ”ではなく、大画面UIとSペン、DeXにどう繋がっているか。Tab S11シリーズはそこが明快です。

  • Gemini Live:画面共有+視覚入力に対応。ノートや図表を見せながら「このグラフの意味を要約して」「この式の途中式を説明して」のような対話が自然にできます(※3)。
  • サイドボタン長押しでGemini起動:たとえば「この記事を要約してSamsung Notesに保存して」と指示すれば、複数アプリを横断する作業が一発で片づく。
  • 入力アシスト:メールやドキュメントの文体整形を下書き段階でアシスト(※6)。誤送信や無駄な書き直しを減らせます。
  • スケッチアシスト:ラフをサッと整えた下絵に。ブラウザからNotesへ画像ドラッグ&ドロップでアイデア整理がはかどる(※4,5)。
  • AIのフローティング表示:Notes/ブラウザ上で画面を占有せずに要約(※7)。
  • かこって検索:画面上の翻訳や情報深掘りを一筆書きのように(※8)。
  • 新Sペン:六角形グリップ×円錐ペン先で安定感と傾き検知が向上。クイックツールは描画中も設定変更に迷いません(※9)。付箋追加でNotes上にTo-Doを直書き、アプリ切替を最小化。

Galaxy AIは“書く/読む/調べる”の分断を減らし、「思考を止めない」状態を保つ補助線になっています。ここに120Hz描画の追従性とAMOLEDの階調が乗るので、手書きの気持ちよさが最終アウトプットの質に直結します。


DeXの進化が“作業の地図”を変える

今回のDeXは、「拡張モード」で外部モニターを本格デュアル化。しかもタブレット側と外部側の両方でDeXを同時実行でき、ドラッグ&ドロップや複数アプリの並行操作が一段とスムーズに。

  • 最大4つのワークスペースを作れるので、
  • 仕事:メール/資料/チャット/会議の“仕事机”
  • 企画:Notion/ブラウザ/ホワイトボード/画像の“発想机”
  • 旅行:フライト/ホテル/マップ/ToDoの“計画机”
  • 学習:授業ノート/参考記事/動画講義/計算の“学習机”
    用途ごとにセットアップを切り替える“仮想デスク運用”が現実的に(※10)。

Book Cover Keyboard Slim(別売)と組み合わせると、専用AIキーでアシスタントに即アクセス。会議室のテレビでプレゼン、空港ラウンジで出張資料の最終修正――“どこでもPCライク”を、ハードとソフトの両面から仕上げてきた印象です。


実用ワークフローを具体化してみる

1)学生・資格学習

  • 講義中:Sペンで手書き → その場で図をAIに要約。式は数式ソルバーで検算。
  • 復習:Gemini Liveにノート画面を見せて、出題傾向を箇条書き化。
  • 共同学習:DeXでノート/参考資料/動画を2画面運用、効率よく分担。

おすすめ構成:S11(12/256GB)。軽量で毎日持ち運びやすく、WQXGAは紙代わりのノートに最適。

2)ビジネス(企画・営業・コンサル)

  • 下調べ:ブラウザで集めた情報をNotesへドラッグ&ドロップ。
  • 提案書作成:入力アシストで文調整 → DeXで2画面分割しつつ資料引き写し。
  • 会議:外部モニターにDeX投影しながら、タブレット側でメモとチャットを同時進行。

おすすめ構成:S11 Ultra(12/512GB以上)。14.6型/狭額は視認性と作業面積のインパクトが大。Wi-Fi 7でクラウドドキュメントも快適。

3)クリエイティブ(イラスト・動画)

  • イラスト:CLIP STUDIO PAINTの6カ月体験+初回20%オフで導入障壁が低い。新Sペンの傾き検知×クイックツールは筆致の再現性を上げる。
  • 動画編集:LumaFusionの66%オフ+Creator Pass 1カ月で効果検証。DeXでタイムライン+素材ビューを2面に分けると地味に捗る。

おすすめ構成:S11 Ultra(16GB/1TB)。容量とメモリは「困らない」が成果物のクオリティへ効く場面が多いです。


新Sペン:フォルムが変わると書き心地はここまで変わる

六角形グリップは長時間でも指が転がりにくく、円錐ペン先は広い傾斜角に対応して“筆圧×傾き”の表現力がアップ。
クイックツールはPENUP / Samsung Notes(※9)対応で、ブラシや消しゴムの微調整に“迷いの時間”が消えます。さらに付箋の直書きで、レビュー時のTODOチェックや版管理メモ**が高速化。ペン体験全体が“現場の手つき”に寄ってきました。


サードパーティ連携&特典:買ってすぐ“戦力化”

アプリ特典・ポイント
Goodnotes1年間の無料版でノート&手書きの主力へ
CLIP STUDIO PAINT6カ月無料体験初回サブスク20%オフ
LumaFusion66%オフCreator Pass 1カ月無料
NotionNotion AI付きPlusプラン 1カ月無料
Noteshelf 3高度なレイアウトで記録/整理の設計がしやすい
ArcSiteスケッチ→CAD級レイアウトへ精密化
Sketchbook直感的なイラスト/コンセプト作成
PicsartAI駆動のデザイン機能で手数を増やす

Galaxy Tabに最初から“道具箱”が揃っているイメージ。導入直後の立ち上がり速度が違います(※16–20)。


どちらを買うべき?3つの視点で最適解

携帯性

  • 毎日持ち運ぶ/ノート代わり → S11
  • 自宅&オフィスの据置主体/外部モニター常用 → S11 Ultra

作業面積

  • ブラウジング・資料読解が中心 → S11で十分
  • DeXで2〜3ウィンドウ常時表示/映像編集・大画面描画 → S11 Ultra

容量

  • 学習・一般的な業務 → 12GB/256GB(S11)
  • クリエイティブ・重めのマルチタスク → 12GB/512GB以上(Ultra)
  • 大容量の素材・長期運用 → 16GB/1TB(Ultra)

購入前に知っておきたい“制約とコツ”

  • Galaxy AIの機能は国/地域/OS/One UI/デバイス/キャリアにより利用可否・仕様が異なります。Samsungアカウントが必要な場合があります(※1,6)。
  • Gemini Live等はネットワーク接続対応アプリ/環境が前提(※3)。
  • スケッチアシストの出力画像にはウォーターマークが重ねられます(※4)。
  • AIのフローティング表示Samsung Notes/ブラウザ限定(※7)。
  • DeXワイヤレスMiracast対応のTVが必要。表示切替時に一部アプリが再起動することがあり、データが自動保存されない場合も(※10)。
  • バッテリー時間は利用環境で変わります(※12)。

これらを把握しておけば、期待ギャップを最小化し、導入後に“すぐ使える”状態を作れます。


総評:タブレットの「作業半径」を拡張した快作

Galaxy Tab S11シリーズは、薄さ・軽さ・堅牢性という携帯の必須条件に、DeXの拡張性Galaxy AIの文脈理解を重ねることで、タブレットを「見る端末」から「片づける端末」へ引き上げました。

  • S11は“毎日持ち出せる万能ノート”。学生・一般ビジネスの第一選択
  • S11 Ultraは“モバイルワークステーション”。DeX多用やクリエイティブで本領発揮

発売は9月19日(金)予約開始は9月4日(木)から。展示は原宿/なんばで9月5日(金)スタート。
「ノートPCほどの荷物は持ちたくない。でも仕事も創作も妥協したくない。」――そんな人の最短解になり得る一台です。


付記・注記(重要)

  • ※1 一部のAI機能の使用にSamsungアカウントが必要な場合があります。AI機能による出力の正確性・完全性・信頼性は保証されません。国/地域、OS/One UI、デバイスモデル、キャリアによって利用できる機能は異なる場合があります。
  • ※2 一部機能/ウィジェットはネットワーク接続およびSamsungアカウントのログインが必要。アプリ内機能は国/地域により異なる場合があります。
  • ※3 Gemini Liveは国/言語/デバイスにより利用可否が異なる場合があります。ネットワーク接続が必要。対応アプリ/環境で動作。Androidを最新にアップデートしてください。
  • ※4 スケッチアシストはネットワーク接続とSamsungアカウントが必要。保存時にAI生成を示すウォーターマークが出力に重ねられます。出力の正確性・信頼性は保証されません。
  • ※5 ブラウザからNotesへのドラッグ&ドロップは対応アプリや画面等により利用可否が異なります。
  • ※6 入力アシストはネットワーク接続とSamsungアカウントが必要。文字数要件あり。言語により利用可否が異なり、結果の正確性は保証されません。
  • ※7 AIのフローティング表示はSamsung NotesとSamsungブラウザ限定。
  • ※8 かこって検索は利用可能なデバイスが限られ、ネットワーク接続が必要。対応アプリ/画面でのみ動作。表示内容の正確性をご確認ください。
  • ※9 クイックツールは現時点でPENUPとSamsung Notesで利用可能。UIはアプリにより異なります。
  • ※10 DeXのワイヤレス接続はMiracast対応TVでのみ利用可能。パフォーマンスはTV仕様やWi-Fi環境により異なります。表示切替時に一部アプリが再起動し、その際アプリ内の特定のデータが自動保存されない場合があります。
  • ※11 パフォーマンス向上値はGalaxy Tab S11 UltraとS10 Ultra比較に基づく社内評価。実際の性能は使用環境/条件/プリインストールソフト等により異なります。
  • ※12 バッテリー標準容量(S11 Ultra:11,600mAh)。実使用時間はネットワーク、設定、ファイル形式、画面明るさ、バッテリー状態等により変動します。
  • ※16–20 各サードパーティアプリの特典は変更・終了の可能性があります。詳細・適用条件は各サービスの案内をご確認ください。

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