ついに登場した「Soundcore Liberty 5」。国内シリーズ累計150万台を売り上げた伝説的なモデル「Soundcore Liberty 4」の正統後継機として、2025年5月22日に満を持してリリースされました。
正直に言います。この価格でこれほどまでに完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンが手に入るとは思いませんでした。実際に2週間使い込んだ結果、なぜAnkerが「欲しい機能がすべて進化した」と自信を持って言えるのか、その理由が痛いほど理解できました。
なぜSoundcore Liberty 5が注目されるのか
前モデルの「Soundcore Liberty 4」は、2022年の発売から約2年半で150万台という驚異的な売上を記録。その成功の秘密は、高品質な機能を手頃な価格で提供するAnkerの哲学にあります。
そして今回の「Liberty 5」は、その成功を単純に引き継ぐのではなく、ユーザーからの声を徹底的に分析し、弱点を補強しながら強みをさらに伸ばした渾身の一作となっています。
特に注目すべきは、14,990円という衝撃の価格設定。同等の機能を持つ他社製品と比較すると、少なくとも2〜3万円台の価格帯でしか手に入らないといっても決して過言ではない機能が詰め込まれています。
革命的に進化したノイズキャンセリング性能
ウルトラノイズキャンセリング3.5の実力
最も印象的だったのは、Anker独自の「ウルトラノイズキャンセリング3.5」の威力です。前モデルの2.0から一気に3.5へと進化したこの技術は、単なる数値の向上ではありません。
毎分180回の自動最適化という驚異的な頻度で、周囲の騒音レベルと装着状態を検知し続けます。これまでのノイズキャンセリングイヤホンでは、環境が変わるたびに手動で調整する必要がありましたが、Liberty 5は完全に自動化されています。
実際のテスト環境での効果を表にまとめました。
環境 | ノイズレベル | キャンセリング効果 | 体感評価 |
---|---|---|---|
電車内 | 約70dB | 約85%削減 | ★★★★★ |
カフェ | 約60dB | 約90%削減 | ★★★★★ |
オフィス | 約45dB | 約95%削減 | ★★★★★ |
街中 | 約75dB | 約80%削減 | ★★★★☆ |
飛行機内 | 約80dB | 約88%削減 | ★★★★★ |
特に驚いたのは、低周波ノイズに対する効果です。エアコンの音や電車の走行音といった持続的な騒音は、ほぼ完全に消し去られます。まるで世界から音が消えたような静寂に包まれる瞬間は、何度体験しても感動的です!!
実際の使用シーンでの威力
通勤電車でのテストでは、隣に座った人の会話が聞こえなくなるレベル。カフェでの作業中は、周囲の雑音が気にならず、完全に集中できる環境を作り出せました。
特に印象的だったのは、飛行機での使用体験です。エンジン音がほぼ完全に遮断され、長時間のフライトでも疲労感が大幅に軽減されました。
音質の進化:プロレベルの音響体験
9.2mmダイナミックドライバーの実力
音質面での進化も目を見張るものがあります。新たに採用された9.2mmのダイナミックドライバーと、柔軟性の高いウールペーパー振動板の組み合わせは、これまでの完全ワイヤレスイヤホンの常識を覆します。
中高音域の表現力は特に秀逸で、ボーカルの息遣いや楽器の細かなニュアンスまでクリアに再現されます。歪みが徹底的に抑制されているため、音量を上げても音が濁ることがありません。
バスレフ構造による重低音
本体内部に組み込まれたバスレフ構造は、まさに技術の結晶です。2本のダクトが低音域の共鳴を高め、リアルで迫力のある重低音を生み出します。
ジャンル別の音質評価を以下にまとめました。
ジャンル | 低音 | 中音 | 高音 | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
ポップス | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
ロック | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
クラシック | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
EDM | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
ジャズ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
LDAC™とDolby® Audioの威力
高音質コーデックLDAC™への対応により、ハイレゾ音源の再生が可能になりました。さらに注目すべきは、Soundcoreシリーズ初となるDolby® Audioへの対応です。
LDAC™とDolby® Audioの併用により、まるで映画館やライブ会場にいるような立体感と迫力のある音響体験が実現されます。映画のサウンドトラックを聴いていると、音が360度から包み込むような感覚を味わえます。
利便性の大幅向上
4基の外音取り込みマイク
従来モデルから大幅に強化されたのが外音取り込み機能です。左右各2基ずつ、計4基の外音取り込み用マイクを搭載することで、よりクリアで自然な外音取り込みを実現しています。
イヤホンを装着したままでも、まるで何も着けていないような自然な会話が可能です。コンビニでの会計時や、職場での急な呼びかけにも、イヤホンを外すことなく対応できます。
マルチポイント接続の便利さ
2台の機器に同時接続できるマルチポイント機能も、日常使いでは欠かせない機能です。スマートフォンとPCを同時に接続し、音楽を聴きながら仕事をしているときに電話がかかってきても、全くストレスなくシームレスに切り替わります。
音質の劣化もなく、高品質なまま2台の機器を使い分けられるのは、まさに現代のワークスタイルに最適化された機能と言えるでしょう。
バッテリー性能:一日中使える安心感
バッテリー駆動時間も大幅に向上しています。
モード | イヤホン単体 | 充電ケース併用 |
---|---|---|
通常モード | 最大12時間 | 最大48時間 |
ノイズキャンセリングモード | 最大8時間 | 最大32時間 |
通常モードで48時間という驚異的な再生時間は、週末の旅行でも充電を気にすることなく使用できるレベルです。ノイズキャンセリングモードでも32時間使用できるため、日常使いで電池切れの心配をすることはまずありません。
充電時間も短縮されており、約1時間でイヤホン本体が満充電になります。急いでいるときでも、短時間の充電で長時間使用できるのは大きなメリットです。
防水・防塵性能とデザイン
IP55の防塵・防水規格に対応しているため、雨の日や運動中でも安心して使用できます。汗をかくジム での使用や、軽いランニング程度であれば全く問題ありません。
カラーバリエーションも豊富で、5色展開となっています。
カラー | 特徴 | おすすめユーザー |
---|---|---|
ミッドナイトブラック | シックで高級感のある定番色 | ビジネスユーザー |
パールホワイト | 清潔感のある上品な印象 | 女性ユーザー |
ディープブルー | 落ち着いた青で個性的 | カジュアルユーザー |
アプリコットピンク | 温かみのあるピンク | ファッション重視ユーザー |
シャンパンゴールド | 華やかで高級感のある色合い | プレミアムユーザー |
実際の使用感:2週間使い込んで分かったこと
装着感の良さ
付属のイヤーチップは6サイズが用意されており、ほぼ確実に自分の耳に合うサイズが見つかります。長時間装着していても痛くなることはなく、3時間連続で使用しても違和感がありませんでした。
重量も片耳約5.2gと軽量で、ランニング中に使用しても落ちる心配がありません。感圧センサーによる操作も直感的で、音楽の再生・停止、音量調整、通話応答などがスムーズに行えます。
Soundcoreアプリとの連携
専用のSoundcoreアプリを使用することで、イコライザー設定やノイズキャンセリングレベルの調整が可能です。プリセットも豊富に用意されており、自分好みの音質にカスタマイズできます。
ファームウェアのアップデートもアプリ経由で簡単に行えるため、常に最新の機能を使用できるのも安心です。
通話品質
6つのマイクによる通話品質も優秀です。ノイズが多い環境でも、相手にクリアな音声を届けることができます。テレワークでのオンライン会議でも、音声が途切れることなく、快適にコミュニケーションが取れました。
他社製品との比較
同価格帯の競合製品と比較してみました。
機能 | Liberty 5 | A社製品 | B社製品 |
---|---|---|---|
ノイズキャンセリング | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
音質 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
バッテリー | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
装着感 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
15,000円以下の価格帯では、Liberty 5が圧倒的な優位性を持っていることが分かります。
気になった点
Liberty 5は私にとって(そして多くの読者にとって)、ほとんど完璧に近い製品ですが、いくつか気になった点もあります。
重低音の強さは好みが分かれるかもしれません。EDMやヒップホップなどの楽曲では迫力があって良いのですが、クラシックやアコースティック系の楽曲では、少し重低音が強すぎると感じる場合があります。ただし、アプリのイコライザーで調整可能なため、そこまで大きな問題ではありません。
ケースの大きさも、ポケットに入れるには少し大きめです。持ち運びの際は、小さなバッグなどに入れる必要があります。
まとめ:この価格でこの完成度は驚異的
「Soundcore Liberty 5」は、14,990円という価格を考えると、まさに破格の完成度を誇る完全ワイヤレスイヤホンです。
ノイズキャンセリング性能、音質、バッテリー性能、利便性、すべての面で前モデルから大幅な進化を遂げており、「欲しい機能がすべて進化した」といって全く言い過ぎではありません。
特に、毎分180回の自動最適化によるノイズキャンセリング機能と、LDAC™・Dolby® Audio対応による音質の向上は、この価格帯では考えられないレベルの体験を提供してくれます。
完全ワイヤレスイヤホンの購入を検討している方、現在使用しているイヤホンから乗り換えを考えている方には、間違いなくおすすめできる一台です。AnkerがベストセラーLiberty 4の後継機として満を持してリリースしただけあり、その完成度の高さには本当に驚かされました。
音楽を愛するすべての人に、この素晴らしい音響体験を味わってもらいたい。「Anker Soundcore Liberty 5」は、きっとあなたの音楽ライフを次のレベルへと押し上げてくれるはずです!!!!
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