Xiaomi 15T / 15T Pro レビュー|ライカ共同開発カメラと大容量バッテリーで“撮る・作る・支払う”を一台完結

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結論から言うと、写真・動画の表現力と電池持ちを重視する人にはXiaomi 15T Pro、価格を抑えつつハイエンド級の使い勝手を求める人にはXiaomi 15Tが有力候補になる。どちらも5500mAhの大容量、IP68、AI機能強化という土台が優秀。特にProのライカ共同開発カメラと5倍光学ペリスコープは、スマホ撮影の“届かなさ”を一段押し広げる。日本向けのFeliCaはProのみ対応なので、非接触決済を日常的に使う人はここが分かれ目になる。

この記事では、選び方の基準・長所短所・価格情報を整理していきます。

こんな人におすすめ / 向かない人

おすすめ

  • 望遠・ポートレート・夜景まで一台でこなしたい人(特に5倍光学のPro)
  • 長時間の外出や撮影でも電池不安を減らしたい人(5500mAh、90W急速・Proは無線充電対応)
  • 生成系や翻訳、要約などAI支援で仕事効率を上げたい人(HyperAI、Google Gemini連携)
  • 水回りやアウトドアでも安心して使いたい人(IP68)

向かない人

  • FeliCaが必須だが端末価格は極力抑えたい人(FeliCaはProのみ)
  • 軽さ・薄さを最優先する人(本体薄型化の記載はあるが重量は不明)
  • 120fps 4K撮影や10-bit Log収録など高度な動画機能を使わない人(Proの強みが活きにくい)

スペック・仕様一覧(比較表)

項目Xiaomi 15T ProXiaomi 15T
発売日2025年9月26日2025年9月26日
市場想定価格12/256GB: 109,800円、12/512GB: 119,800円、12/1TB: 129,800円12/256GB: 64,800円、12/512GB: 69,980円
SoCMediaTek Dimensity 9400+MediaTek Dimensity 8400-Ultra
メモリ/ストレージ12GB / 256GB・512GB・1TB12GB / 256GB・512GB
カメラ構成ライカ共同開発トリプル、メインはLight Fusion 900(1/1.31″)、50MP、2.4µm 4-in-1ライカ共同開発トリプル(詳細不明)
望遠ペリスコープ5倍光学、最大20倍ウルトラズーム
動画全焦点距離HDR10+、4K 60fps 10-bit Log、LUTインポート、メイン4K 120fps、3マイク録音
画面6.83型 AMOLED、1.5K(2772×1280)、144Hz AIディスプレイ6.83型、120Hz AIディスプレイ(解像度不明)
バッテリー5500mAh、90Wハイパーチャージ、約36分で満充電、無線充電対応、1600回後も80%容量5500mAh、67W急速充電(充電器同梱)
防水防塵IP68IP68
おサイフケータイFeliCa対応非対応
AI/ソフトXiaomi HyperAI、Google Gemini、かこって検索、AI拡大などXiaomi HyperAI(AI支援)、かこって検索対応の旨あり
カラーモカゴールド / グレー / ブラックローズゴールド / グレー / ブラック

実使用イメージと評価軸ごとの整理

カメラ(静止画)

Proの強みはレンズとセンサーの両輪にある。1/1.31インチ相当のLight Fusion 900はダイナミックレンジ13.5EV、14ビット色深度、50MPの記録解像度と大きめの合成ピクセルを持ち、低照度でのノイズ低減と階調再現が見込める。加えてライカSummilux光学レンズにより色味・コントラスト・解像がライカの美学に沿う仕上がりを狙っている。望遠は5倍光学のペリスコープで、結婚式・発表会・ライブのように被写体までの距離が固定されやすいシーンに適する。20倍のウルトラズームは補助的に構図作りを広げる用途だろう。

無印15Tもライカ共同開発のトリプル構成だが詳細が不明。広角・超広角・望遠の三役は想定されるものの、光学倍率やセンサーサイズは読み取れないため、望遠画質や夜景耐性を重視する場合はProが安全な選択になる。

動画

Proは4K 60fps 10-bit Log記録やLUTインポート対応がポイント。カラーグレーディングの自由度が高く、SNS~商用の軽い案件まで一台運用の現実味が増す。メインカメラでは4K 120fpsの高フレームレートも用意され、動きの速い被写体やシネライクなスローモーションに有効。全焦点距離でHDR10+に対応するため、逆光や屋内外ミックス光でも階調の粘りが期待できる。3マイクアレイは指向性やS/Nの改善に寄与しやすい。

15Tの動画仕様は公表が限られ不明。動画制作が主目的ならPro推奨。

パフォーマンスとAI

ProのDimensity 9400+はフラッグシップ級の描画性能に加え、AI推論の加速が謳われる。文字起こし、字幕生成、翻訳、背景のAI拡大などは、HyperAIとGoogle Geminiの組み合わせで作業効率化に直結しやすい。無印はDimensity 8400-Ultraで、3Dゲームやマルチタスクに十分な余力があるとされる。いずれもAI補助前提の使い方(要約、下書き生成、画像の補完)が日常化している人に向く。

バッテリーと充電

両機ともシリーズ最大の5500mAh。Proは90W充電で約36分の満充電、さらに無線充電対応。サイクル寿命は1600回で最大容量80%維持の指標が示され、長期利用の安心感が高い。15Tは67W急速充電で充電器同梱が明示されている。外出前の短時間充電や、帰宅後の回復充電でも実用性は高い。

ディスプレイと視認性

Proは6.83インチ・1.5K解像度(2772×1280)・144HzのAIディスプレイ。発光素材のカスタム採用と、ブルーライト低減や色温度最適化などのアイケア機能が盛り込まれる。15Tは同サイズで120Hz、解像度は不明。表示の滑らかさやHDR表現、屋外視認性はProが優位と見るのが妥当だが、スクロールの快適さという観点では120Hzも十分実用的だ。

耐久性・携帯性・日本ローカライズ

両機IP68で水回りや雨天でも活用しやすい。日本ユーザーからの要望が強いFeliCaはProのみ。財布レス生活を徹底したい人には決定打になる。サイズ・重量は不明だが、Proは厚さ8mm未満の言及があり、フラットディスプレイで操作の誤タッチが減りやすい。カラーはProがモカゴールドを追加、15Tがローズゴールドを追加し、質感面の選択肢が広がっている。

メリット / デメリット

メリット

  • ライカ共同開発カメラの色設計と、Proの大型センサーによる高い表現力
  • Proの5倍光学ペリスコープで“遠い被写体”の画質劣化を抑制
  • 5500mAhと高速充電、Proは無線充電・長寿命設計で電池不安を軽減
  • HyperAIとGemini連携で検索・翻訳・要約・生成の導線が短い
  • 両機IP68、フラット大画面で視認性と耐久性のバランスが良い
  • ProはFeliCa対応で日本の電子決済環境にマッチ

デメリット

  • FeliCaがPro限定のため、非Proでの完全キャッシュレス運用は難しい
  • 無印15Tのカメラ詳細(センサー/望遠倍率/動画仕様)が不明で選びにくい
  • サイズ・重量が不明のため、携帯性優先ユーザーは判断材料が不足
  • 高度な動画機能は使いこなし前提で、一般用途ではオーバースペックになり得る(Pro)

価格・購入タイミング

価格は次の通り。

  • Xiaomi 15T Pro:12GB/256GB 109,800円、12GB/512GB 119,800円、12GB/1TB 129,800円
  • Xiaomi 15T:12GB/256GB 64,800円、12GB/512GB 69,980円

発売日は両機とも2025年9月26日。販路によって取り扱い容量が異なる可能性がある旨が明記されている。セール傾向、公式保証期間、返品可否は不明。価格重視なら15Tのコストパフォーマンスは魅力的だが、望遠・Log撮影・FeliCa・無線充電などの“欲しい機能”を差分で積み上げると、Proの価格差は合理化しやすい。

参考として購入の考え方をまとめる。

  • 早期に使い始めたい:差別化機能がはっきりしているため、用途確定なら即購入の合理性がある
  • 迷っている:用途がカメラ重視ならPro、価格重視なら15Tという軸で先に本体を決め、容量は使用アプリと撮影頻度で見積もる

安全性・注意点

  • 急速充電の取り扱い:純正・適合充電器の使用と、過度な高温環境での充電回避は基本。Proの寿命設計(1600回で80%)は好材料だが、温度管理は依然として重要。
  • 防水運用:IP68とはいえ海水や温泉は非推奨。濡れた状態での充電は避ける。濡れた後は乾燥を待つ。
  • レンズ保護:ペリスコープ搭載機はレンズ面の傷が画質劣化に直結しやすい。ケースとガードの併用が無難。
  • データ・プライバシー:AI機能の活用時は各サービスの利用規約と共有範囲を確認。業務データの取り扱いは社内規定に従う。
  • 移行時の互換性:eSIM/VoLTE/キャリア機能の対応状況は不明。乗り換え前に契約者側で確認する。

よくある質問(FAQ)

Q. FeliCa/おサイフケータイは使えますか?
A. Xiaomi 15T Proのみ対応。15Tは非対応。

Q. 電池持ちはどの程度?
A. どちらも5500mAh。Proは約36分で満充電できる90W充電に対応し、サイクル寿命の目安(1600回で80%)が示されている。実使用時間はProで最長1.4日という記述がある。

Q. 動画のプロ向け機能は?
A. Proは全焦点距離HDR10+、4K 60fps 10-bit Log、LUTインポート、メイン4K 120fps、3マイク録音に対応。

Q. ディスプレイの違いは?
A. Proは6.83型・1.5K(2772×1280)・144HzのAIディスプレイ。15Tは6.83型・120Hz。

用途別おすすめ

用途推奨モデル/構成理由
子どもの発表会・体育館撮影15T Pro(12/256GB)5倍光学ペリスコープで遠距離でも精細に。HDR10+で逆光にも粘る。
旅行の身軽撮影+キャッシュレス決済15T Pro(12/256GB)FeliCa対応と大容量、望遠の万能感。無線充電でホテル設備とも相性良い。
価格重視の高コスパ日常機15T(12/256GB)64,800円で大型画面・AI支援・IP68・5500mAhを確保。
動画制作の練習やSNS投稿強化15T Pro(12/512GB)10-bit Log、4K120fps、LUT対応で編集耐性と表現幅が広い。
生成AIでの要約・翻訳・画像補完中心15T または 15T ProいずれもHyperAI/Geminiの活用を想定。処理余力はProが上。

まとめ:読者タイプ別のおすすめ

  • カメラ最優先、遠距離でも“画で勝ちたい”:Xiaomi 15T Pro
    ライカ共同開発の光学系と大型センサー、5倍光学望遠、10-bit Logや4K120fpsまで含む動画機能は、スマホ撮影の弱点だった“距離と階調”を補う。FeliCaと無線充電まで網羅するため、日本の生活インフラとも親和性が高い。
  • できるだけ安く、でも長く快適に:Xiaomi 15T
    価格を抑えつつ、6.83インチの大画面、120Hz表示、IP68、5500mAh、AI支援と、日常性能の土台はしっかり。カメラ詳細が不明のため、望遠・夜景・動画プロ機能に強い期待を置かないなら満足度は高い。
  • 容量選び
    写真・動画重視やゲーム多めなら512GB以上、一般用途中心なら256GBで十分。Proは1TBも用意され、長期運用やLog動画を多用する人には安心感がある。

あなたの優先条件に合致するなら、Xiaomi 15Tシリーズは“撮る・作る・支払う”までをひとつの体験としてまとめ上げる、説得力のある選択肢になる。

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