
空気清浄機を選ぶ際、何を基準に選ばれているでしょうか。
フィルターの性能、センサーの精度、あるいはスマートホームとの連携機能かもしれません。しかし、これらすべてを高水準で満たす製品を探すと、どうしても価格が高騰してしまいがちです。
2026年1月15日に発売されたXiaomi(シャオミ)の「Mijia Smart Air Purifier 6」は、市場想定価格25,800円という手に取りやすい価格帯でありながら、PM1センサーという微細粒子検知機能や、UVライトとマイナスイオンを含む5重の浄化システムを搭載してきました。
この記事では、この注目の新製品が実際にどのような性能を持ち、どのようなユーザーの課題を解決しうるのか、公開されている仕様と特徴を深く掘り下げてレビューします。結論を先に述べますと、この製品は「コストを抑えつつも、目に見えない空気の汚れまで徹底的に管理したい」という層にとって、極めて有力な選択肢となります。
Mijia Smart Air Purifier 6 とはどのような製品か
シャオミ・ジャパンは2019年の参入以来、スマートフォンだけでなく、ウェアラブルデバイスや家電分野でも「価格以上の価値」を提供し続けてきました。今回登場した「Mijia Smart Air Purifier 6」は、同社のスマート家電ラインナップの中核を担う空気清浄機の最新モデルです。
この製品の最大のコンセプトは「徹底した可視化と浄化」にあると言えます。従来の空気清浄機がPM2.5(微小粒子状物質)までの対応を謳うものが多い中、さらに微細なPM1(直径1マイクロメートル以下の粒子)に対応したセンサーを搭載している点が大きな技術的進歩です。
さらに、物理的なフィルターろ過だけでなく、UVライトやマイナスイオンといったアクティブな浄化機能を組み合わせることで、花粉やハウスダストだけでなく、細菌やウイルス、さらにはニオイの原因となるガスまで対策可能です。これだけの機能を詰め込みながら、デザインはシンプルで、かつ2万円台半ばという価格設定は、日本の空気清浄機市場に一石を投じる存在と言えるでしょう。
5重浄化システムの詳細とそのメリット
本製品の核となるのは、5つの段階を経て空気をきれいにする「5重浄化システム」です。単にファンで空気を吸い込むだけでなく、複数のアプローチで汚染物質を取り除く仕組みについて詳しく見ていきます。
3層の物理フィルターによる基礎体力
まず基本となるのが、プレフィルター、高効率フィルター、高品質活性炭フィルターの3層構造です。
プレフィルターは、空気清浄機の最前線に位置し、ペットの毛やホコリ、綿埃といった比較的大きな汚れをキャッチします。これにより、メインのフィルターが早期に目詰まりするのを防ぎ、長期間にわたって高い浄化能力を維持する役割を果たします。ペットを飼っているご家庭では、このプレフィルターの存在が非常に重要になります。
次に、高効率フィルターです。これはナノレベルの精度を持つ素材で作られており、PM2.5や花粉、タバコの副流煙といった微細なアレルゲンや汚染物質を物理的に捕捉します。春先の花粉シーズンにおいて、室内に持ち込んでしまった花粉をいかに素早く除去できるかは、生活の質に直結します。本製品の大風量と高速循環機能は、このフィルターの性能を最大限に引き出すためのものです。
そして3層目が、高品質な円柱状活性炭フィルターです。活性炭は無数の微細な孔を持っており、そこにニオイ分子や有害ガスを吸着させます。具体的には、新築やリフォーム後の住宅で懸念されるホルムアルデヒドやトルエン、TVOC(総揮発性有機化合物)などの除去に効果を発揮します。また、料理のニオイやペット臭といった生活臭の軽減にも寄与するため、リビングダイニングなどニオイが発生しやすい場所での運用にも適しています。
UVライトとマイナスイオンによる仕上げ
物理フィルターに加え、本製品にはUVライトアレイ(UVCライトモジュール)とマイナスイオン発生機能が内蔵されています。
UVC(深紫外線)は、除菌効果が高いことで知られる波長の光です。フィルターで捕捉した細菌やウイルスに対し、内部でUVCライトを照射することで除菌を行います。フィルターに菌が留まり続けることへの不安を感じる方にとって、この機能は大きな安心材料となるはずです。
さらにマイナスイオン機能も搭載されており、これら複数のアプローチを組み合わせることで、単にゴミを取るだけでなく「空気を質的に整える」ことを目指しています。アレルギーに悩む方や、小さなお子様がいる家庭において、この徹底した浄化プロセスは非常に魅力的です。
PM1センサーがもたらす新しい空気管理
本製品の最大のトピックと言えるのが、新搭載の「PM1センサー」です。
なぜPM1の検知が重要なのか
これまで多くの空気清浄機はPM2.5(直径2.5マイクロメートル以下の粒子)の数値を基準に稼働していました。しかし、PM1(直径1マイクロメートル以下の粒子)はそれよりもさらに小さく、肺の奥深くまで到達するリスクが高いとされています。
タバコの煙や排気ガスの一部、極微小なウイルス飛沫などがこのサイズに含まれる可能性があります。PM1センサーを搭載しているということは、これら「目に見えない上に、従来のセンサーでは捉えきれなかった脅威」を検知できるということです。
検知できなければ、空気清浄機は「空気が汚れている」と判断できず、風量を上げて浄化することもありません。PM1センサーが肺の組織の深くまで侵入する恐れのある物質を検知し、速やかにユーザーに知らせることで、より能動的かつ精密な空気清浄が可能になります。これは健康意識の高いユーザーにとって、非常に合理的な機能アップデートです。
5種のセンサーによる包括的モニタリング
PM1センサーに加え、本製品には温度、湿度、ダスト、PM2.5のセンサーも搭載されています。合計5種類のセンサーが常時室内を監視することで、空気の汚れだけでなく、快適な環境かどうかも判断できます。
これらの情報は、本体に搭載されたLCDカラーディスプレイにリアルタイムで表示されます。空気がきれいになったかどうかが数値や色で直感的にわかるため、「なんとなく運転している」状態から脱却し、確実に効果を実感しながら使用することができます。
スマート家電としての使い勝手
Xiaomi製品の真骨頂とも言えるのが、アプリ連携とスマートホーム機能です。Mijia Smart Air Purifier 6も、Xiaomi Homeアプリを通じて高度な制御が可能です。
Xiaomi Homeアプリでできること
スマートフォンにインストールしたXiaomi Homeアプリを使用すれば、本体のディスプレイを見に行かなくても、手元で空気の状態(空気質モニタリング)を確認できます。
例えば、外出先から帰宅する前にアプリで室内の空気汚れを確認し、リモート操作で強モードにしておくことで、帰宅時にはクリーンな空気で満たされた部屋に入ることができます。また、電源のオン・オフをスケジュール設定することも可能です。平日の日中はオフにし、夕方から自動で稼働させるといった使い方ができ、節電にもつながります。
さらに、フィルターの残量確認もアプリ上で行えます。交換時期を推測に頼るのではなく、正確なステータスとして把握できるため、常に最適なパフォーマンスを維持することが容易になります。
音声操作によるハンズフリー体験
本製品はGoogle HomeとAlexaに対応しています。スマートスピーカーをお持ちであれば、「アレクサ、空気清浄機をつけて」「OK Google、空気清浄機を静音モードにして」と話しかけるだけで操作が完了します。
料理中で手が離せない時や、就寝前に布団に入ってから操作したい時に、わざわざスマホを取り出したり本体のボタンを押しに行ったりする必要がありません。スマートホーム化を進めている家庭であれば、既存のシステムにスムーズに組み込むことができるでしょう。
静音性とメンテナンス性
日常的に使う家電である以上、動作音と手入れのしやすさは無視できない要素です。
生活を邪魔しない静音設計
仕様によると、本製品は運転中のノイズを最大限に低減するよう設計されています。空気清浄機は大風量になればなるほどファンの音が大きくなりがちですが、睡眠や読書を妨げないレベルに抑えられている点は評価できます。特に寝室での使用を想定している場合、就寝時の静音性は必須条件です。センサーが優秀でも、音がうるさければ夜間は使い物になりませんが、本製品はその点にも配慮されています。
手間のかからないメンテナンス
メンテナンスの煩わしさは、空気清浄機を使わなくなってしまう大きな要因の一つです。Mijia Smart Air Purifier 6は、トップカバーやフィルターカバーがクイックに取り外せる設計になっています。
フィルター交換が簡単であることはもちろん、機器内部の掃除も容易に行えます。長く使っているとどうしても内部にホコリが溜まってしまいますが、簡単に開閉できれば掃除機でサッと吸い取るなどのケアが苦になりません。この「着脱のしやすさ」は、長期的な使用満足度を左右する地味ながら重要なポイントです。
市場における立ち位置とコストパフォーマンス
ここで、本製品の仕様と特徴を整理し、どのようなユーザーに向いているかを明確にします。
製品仕様と特徴のまとめ
以下の表は、Mijia Smart Air Purifier 6の主な特徴と、それがユーザーにもたらす恩恵をまとめたものです。
| 特徴的な機能 | 具体的な内容 | ユーザーへのメリット |
| 5重浄化システム | プレ、高効率、活性炭フィルター + UVライト + マイナスイオン | 花粉、PM2.5、ウイルス、ニオイ、有害ガスを多角的に除去。除菌も可能。 |
| PM1センサー搭載 | 直径1ミクロン以下の超微細粒子を検知 | 肺の深部に届く微細な汚れにも反応し、より精密な空気清浄を実現。 |
| スマート連携 | Xiaomi Homeアプリ、Google Home、Alexa対応 | 外出先からの操作、スケジュール管理、音声操作による利便性向上。 |
| LCDディスプレイ | カラースクリーン搭載 | 空気の状態や温度・湿度を一目で把握でき、安心感につながる。 |
| メンテナンス性 | 容易な着脱設計 | フィルター交換や内部清掃の手間が少なく、清潔を保ちやすい。 |
| 価格 | 市場想定価格 25,800円(税込) | 高機能モデルと同等の機能を持ちながら、導入コストを大幅に抑制。 |
競合製品との比較感
日本の家電メーカーが販売する同等クラス(高感度センサー、スマホ連携、脱臭・除菌機能付き)の空気清浄機は、一般的に4万円から6万円程度の価格帯になることが多いです。それに対し、25,800円という価格は破格と言えます。
もちろん、加湿機能は搭載されていません。日本市場では「加湿空気清浄機」が人気ですが、加湿機能がつくとどうしても手入れが大変になり、カビのリスクも発生します。「空気清浄」という機能に特化し、加湿器は別途用意するという割り切りができるのであれば、本製品は非常に合理的でコストパフォーマンスの高い選択肢です。
注意点と購入前に確認すべきこと
完璧に見える本製品ですが、購入前に留意しておくべき点もいくつか存在します。
まず、本体サイズと適用床面積のバランスです。大風量で部屋全体を素早くきれいにするとありますが、設置予定の部屋の広さに対して十分なスペックであるか、あるいは逆に大きすぎて邪魔にならないかは確認が必要です。円柱状のデザインは省スペースですが、360度から吸気する場合、壁からある程度離して設置する必要があります。
次に、消耗品であるフィルターのランニングコストです。本体価格が安くても、交換用フィルターが高額であったり、入手性が悪かったりすると長期的にはコストがかさみます。Xiaomiはグローバル企業であり日本法人もしっかりしているため供給面の不安は少ないですが、交換頻度とフィルター価格については購入後にチェックしておくとよいでしょう。
また、Wi-Fi環境が必須である点も忘れてはいけません。アプリ連携や音声操作といったスマート機能は、2.4GHz帯のWi-Fiネットワークに接続されて初めて機能します。インターネット環境がない場所では、単なる「自動運転の空気清浄機」となり、その真価を発揮できません。
まとめ:Mijia Smart Air Purifier 6 は買いか?
Mijia Smart Air Purifier 6は、空気清浄機に求められる「浄化能力」を、物理フィルターと科学的アプローチ(UV・イオン)の両面から追求した製品です。特にPM1センサーの搭載は、従来の空気清浄機では満足できなかった層、特に健康管理に敏感な方々にとって大きな魅力となるでしょう。
デザインはシンプルで洗練されており、どのようなインテリアにも馴染みます。そして何より、これだけの機能を搭載しながら2万円台半ばという価格設定は、シャオミ・ジャパンの「良質なテクノロジーを手頃な価格で提供する」という企業姿勢を体現しています。
花粉症に悩む季節を前に新しい対策を探している方、ペットを飼い始めた方、あるいはスマートホーム化を進めていて高性能な空気清浄機を探していた方にとって、本製品は期待以上の働きをしてくれるはずです。
空気は見えないものですが、だからこそ、信頼できるセンサーと浄化システムを持つ機器に任せる意味があります。Mijia Smart Air Purifier 6は、あなたの部屋の空気を「何となくきれい」な状態から、「可視化され、管理された清潔」な状態へとアップデートしてくれる一台となるでしょう。
まだ空気清浄機をお持ちでない方、あるいは古い機種からの買い替えを検討されている方は、ぜひこの新しい選択肢を検討リストの筆頭に加えてみてください。清潔な空気環境は、日々の健康と快適な生活の基盤となるものです。


コメント