2025年9月26日に発売された「Xiaomi Watch S4 41mm」は、従来の約47mmモデルから一気にコンパクト化しつつ、ステンレススチールの上質感、1.32インチAMOLEDの高精細表示、最大1500nitの高輝度、デュアルバンドGNSS、21日間ガイド付きの睡眠改善プラン、安全機能まで載せた欲張り構成。価格は19,980円からで、素材違いの上位カラーも用意されます。
結論から言うと、軽量・薄型で日常使いとワークアウトの両方を1本で済ませたい人に強く刺さる出来です。
このレビュー記事では、装着感や表示品質、ヘルス・スポーツ機能、バッテリー、安全性、価格・カラーの選び方までを実用目線で検証します。最後に読者タイプ別のおすすめも提示するので、購入判断の材料にしてください。
こんな人におすすめ!
- おすすめ
- 40mm前後の小ぶりなラウンド型で、スーツにもカジュアルにも合う上質デザインを求める
- 日常の活動量・睡眠・心拍・血中酸素を一通り記録したい
- 屋外での視認性を重視(最大1500nitの高輝度、60Hzのなめらか表示)
- GNSSデュアルバンドでランやサイクリングのルート精度を確保したい
- 落下検知やSOSなど安全機能に価値を感じる
- 1週間前後のバッテリーを希望(使い方次第で最長8日)
スペック・仕様一覧
項目 | 数値・内容 | 備考 |
---|---|---|
発売日 | 9月26日 | 日本国内発売 |
価格(税込) | ブラック/ミントグリーン 19,980円 / ホワイト 21,980円 / サンセットゴールド 27,980円 | カラーによりバンド素材が異なる |
ケース | ステンレススチール、直径約41mm | エレガント志向 |
本体サイズ | 約41.2 × 41.2 × 9.5mm | 突起部除く厚み |
重量 | 約32g | ストラップ除く |
ディスプレイ | 1.32型 AMOLED、466×466、約352ppi、60Hz | 最大1500nit(HBM) |
バンド素材 | フッ素ゴム(ブラック/ミント)、レザー(ホワイト)、ミラネーゼ金属(サンセットゴールド) | ゴールドのみ本体色もゴールド、りゅうずにラボグロウンダイヤ |
防水 | 5ATM | 水泳可(一般的なプール/浅瀬想定) |
測位 | デュアルバンドGNSS(GPS/Galileo/Glonass/BeiDou/QZSS) | ルート精度向上 |
センサー | 心拍、SpO2、皮膚温度(接触式)、加速度など | 皮膚温は0.1°C単位の変化検知 |
ヘルス機能 | 心拍・SpO2・ストレス・睡眠、女性の健康管理、呼吸エクササイズ | 睡眠は多次元分析+21日ガイド |
スポーツ | 150種以上、スイム/スキー対応、スポーツVlog | スマホ連携で動画にデータ重畳 |
安全機能 | 転倒検知(スキー対応)、緊急SOS、サイレン、位置共有 | 60秒無応答で自動発信 |
バッテリー | 320mAh、最大8日、急速充電対応 | 実駆動は使い方次第 |
通信 | Bluetooth 5.4 | スマホと連携 |
対応OS | Android 8.0以降 / iOS 14.0以降 | アプリはMi Fitness想定 |
OS | Xiaomi HyperOS 3 | バージョン表記は記載どおり |
そのほか | ミュージックコントロール、アラーム、天気、通知、コンパス等 | 一般的なユーティリティ |
実使用レビュー
デザインと装着感:軽さと薄さで、丸一日つけっぱなしが苦にならない
ケースはステンレススチールで、見た目はクラシックな腕時計に近い上品さ。直径41mm・厚さ9.5mm・重さ32g(いずれもストラップ除く)という数値は、デスクワークから就寝時の睡眠トラッキングまで邪魔になりにくい。47mm級のスポーツ寄りモデルが大きすぎると感じていた小腕の人でも収まりが良いはずです。
カラーは4種。ブラックとミントグリーンはフッ素ゴムでスポーティ、ホワイトはレザーでオン寄り、サンセットゴールドはミラネーゼ金属ストラップ+ゴールド本体+りゅうずのラボグロウンダイヤで最も華やか。見た目の完成度が高く、TPOの幅広さは本機の強み。
ディスプレイ:高解像・高輝度・60Hzで視認性と操作感が快適
1.32インチのAMOLEDは466×466で約352ppi。細かな文字やグラフもにじみにくく、60Hzでスクロールやアニメーションが滑らか。HBM最大1500nitは屋外直射でも視認性を確保しやすく、ランニング時に画面をサッと確認する用途と相性が良い。ウォッチフェイスは200種以上。動物系など遊び心あるデザインも揃い、気分で着せ替えがしやすい。
ヘルスモニタリング:運動中の追従性が向上、睡眠は“改善プラン”が実用的
心拍センサーモジュールはアルゴリズム含めてアップグレードされ、運動中のリアルタイム表示の安定性が増しています。ワークアウト後のレポートは心拍グラフ、有酸素/無酸素トレーニング効果、運動負荷、回復時間、自覚的運動強度までをカバー。トレーニング強度の見直しに活かしやすい。
睡眠は多次元分析に加えて、21日間のガイド付き改善プランが追加。寝る直前のリラックス、昼間の活動、仮眠管理、就寝スケジュール最適化など、行動ベースの提案がもらえるのが実用的です。皮膚温度の接触式検知は0.1°C単位の変化に反応し、傾向把握に向く(医療用途ではない点に留意)。ストレス指標、女性の健康管理、呼吸エクササイズなど日常のセルフケアも一通り可能。
フィットネス・GPS:デュアルバンドGNSSでルート精度を底上げ
GNSSはデュアルバンド対応で、GPS/Galileo/Glonass/BeiDou/QZSSをサポート。高層ビル街や橋梁下などでも記録の安定性が期待できます。スポーツモードは150種以上と幅広く、スイムやスキーにも対応。スマホの動画撮影と組み合わせるスポーツVlog機能は、画面に心拍や消費カロリーなどを重畳でき、トレーニング記録の“見せ方”として面白い。
安全機能:転倒検知やSOSで“もしも”に備える
内蔵のセキュリティアシスタンスとして、スキー中の転倒検知に対応。60秒間に反応がなければ緊急連絡先へ自動発信します。緊急SOS、サイレン、位置情報共有なども備え、単独行動時や夜間の移動などに安心材料を追加できるのは本機の差別化点。
バッテリー:最大8日、急速充電対応で実用性は高い
320mAhで最大8日。24時間トラッキング+週2〜3回の運動といった一般的な使い方なら、体感6〜8日程度を見込める構成です(実駆動は設定や環境で変動)。急速充電対応で、充電忘れのリカバリーがしやすいのも日常運用の安心感につながります。
使い勝手
通知、アラーム、タイマー、天気、コンパス、ミュージックコントロールなど基本ユーティリティは網羅。スマホアプリはMi Fitnessで、Android/iOS両対応。
カラーと価格:素材違いで印象も装着感も変わる
カラー | 本体色 | バンド素材 | 価格(税込) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ブラック | シルバー | フッ素ゴム | 19,980円 | 汎用性が高く汗・水に強い |
ミントグリーン | シルバー | フッ素ゴム | 19,980円 | 爽やかでスポーティ |
ホワイト | シルバー | レザー | 21,980円 | オン向き、上品さ重視 |
サンセットゴールド | ゴールド | ミラネーゼ金属 | 27,980円 | りゅうずにラボグロウンダイヤ、最も華やか |
レザーは経年で味が出る一方、汗や雨でのケアが必要。フッ素ゴムは耐汗・耐水に優れ、スポーツ主体に好適。ミラネーゼは着け外しやすく通気性も良いが、金属の当たり感やPC作業時の擦れが気になる人もいるため、生活スタイルに合わせた選択が満足度を左右します。
メリット / デメリット
観点 | メリット | デメリット/留意点 |
---|---|---|
デザイン/装着感 | ステンレスの上品さ、41mm・9.5mm厚・32gで軽快 | ミラネーゼはデスクでの擦れが気になる場合あり |
画面 | 466×466、60Hz、最大1500nitで屋外でも見やすい | 常時表示の消費や焼きつき対策は設定最適化が必要 |
ヘルス | 改良心拍、睡眠の多次元分析+21日ガイド、皮膚温トレンド | 医療用途ではない点を理解して活用する必要 |
スポーツ/GPS | 150種以上、デュアルバンドGNSS、スポーツVlog | |
安全 | 転倒検知、SOS、サイレン、位置共有 | 携帯圏外や通信前提の仕様面は利用環境に依存 |
バッテリー | 最大8日、急速充電 | 実駆動は使い方次第で短くなる |
連携/拡張 | Android/iOS対応、基本機能は一通り |
価格・購入タイミング
- 価格帯は19,980円〜27,980円。仕立てと素材の差が価格差に直結しているため、スポーツ主体ならフッ素ゴムの下位カラーで十分満足度が高いはず。
- 保証・サポートは国内正規流通の標準範囲とみられるが、年数や内容の詳細は不明。購入前に確認推奨。
- 返品可否・条件も販売店ごとに異なるため要確認。
安全性・取り扱いの注意
- 5ATMは水深50m相当の耐水性能を意味しますが、高温のサウナ、急激な温度変化、スキューバなどは一般に非推奨。取扱説明書に従うのが安全です。
- 皮膚温度や心拍などの計測は医療目的の診断ではありません。体調に異変がある場合は医療機関の受診を。
- レザーや金属バンドは汗・水・摩耗への耐性が異なるため、用途に見合った手入れが必要です。
- 緊急機能はスマホ側設定や通信状態に依存する場合があります。事前に動作テストを行い、緊急連絡先を最新に保つことをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1. どの衛星測位に対応していますか?
A. GPS/Galileo/Glonass/BeiDou/QZSSのデュアルバンド測位に対応しています。
Q2. 防水は水泳に使えますか?
A. 5ATM等級のためプールスイムは想定範囲ですが、ダイビングや高圧の水流は避けてください。
Q3. 対応スマホは?
A. Android 8.0以降、iOS 14.0以降に対応とされています。アプリはMi Fitnessを使用します。
まとめ:こんな人は「買い」!
- ランやジムを週数回こなしつつ、日常は上品にまとめたい人:
41mmのコンパクトさ、ステンレスの質感、1500nit×60Hzの視認性、デュアルバンドGNSS、落下検知やSOSまで備える本機は“万能の1本”候補。フッ素ゴムのブラック/ミントが価格と耐久のバランスに優れます。 - 睡眠・体調管理を計画的に整えたい人:
多次元分析+21日ガイドの組み合わせは、行動改善に落とし込みやすいのが魅力。皮膚温のトレンドも併せて活用すれば、生活リズムの調整に役立ちます。 - ドレス寄りの装いに似合うスマートウォッチを探す人:
ホワイト(レザー)やサンセットゴールド(ミラネーゼ+ラボグロウンダイヤのりゅうず)はアクセサリー性が高く、ビジネスシーンやフォーマルにも自然に溶け込みます。
価格とデザイン、視認性、測位精度、安全機能、バッテリーの総合力で強く推せる選択肢です。あなたの使い方に合致するなら、検討に値します。
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