耳を塞がずに音楽や周囲の音を楽しめる「ながら聴き」イヤホンの需要が高まる中、オーディオブランドのEarFunから待望の新型イヤーカフ型完全ワイヤレスイヤホンである「EarFun Clip 2」が2026年4月23日に発売されました。価格は9,990円(税込)という1万円を切る手頃な設定でありながら、LDAC対応によるハイレゾ再生やマルチポイント接続、ワイヤレス充電など、上位モデル顔負けの機能を詰め込んだ意欲作です。
この記事では、EarFun Clip 2の実際の音質や装着感、使い勝手について詳細にレビューします。前モデルからどのような進化を遂げたのか、そしてどのような人にとって最適な選択肢となるのかを、客観的な事実と口コミを交えて解説していきます。あなたのライフスタイルに合うイヤホン選びの参考にしていただければ幸いです。
EarFun Clip 2の基本情報とスペック
製品の概要
EarFun Clip 2は、ブランド初のイヤーカフ型完全ワイヤレスイヤホンとして好評を博した前モデルの後継機にあたります。「音も付け心地も、ひとつ上へ」というキャッチコピーの通り、開放感のある装着スタイルはそのままに、音質と装着感の両面が大幅に強化されました。
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開です。
スペックと機能一覧表
EarFun Clip 2の主要なスペックを以下の表にまとめました。前モデルであるEarFun Clipとの比較も交えています。
| 項目 | EarFun Clip 2 | EarFun Clip(前モデル) |
| 価格(税込) | 9,990円 | 7,990円 |
| ドライバー | 12mmチタンコーティング振動板+デュアル磁気回路 | 10.8mmカーボンファイバー複合膜 |
| Bluetoothバージョン | 6.0 | 6.0 |
| 対応コーデック | LDAC、SBC、AAC | LDAC、SBC |
| 重量(片耳) | 約5.5g | 約5.7g |
| マイク | 左右2基ずつ(計4基)AI通話ENC搭載 | 左右1基ずつ(計2基)AI通話 |
| バッテリー(単体) | 最大11時間(LDACオフ時) | 最大10時間 |
| バッテリー(ケース込) | 最大40時間 | 最大40時間 |
| 防塵・防水 | IP55(イヤホンのみ) | IP55 |
| 操作方式 | 物理ボタン | 物理ボタン |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
| マルチポイント接続 | 対応 | 対応 |
EarFun Clip 2のメリット:音も付け心地もひとつ上へ
圧倒的に軽快で疲れにくい装着感
イヤーカフ型イヤホンにおいて最も重要視されるのが装着感です。EarFun Clip 2は、1万人以上の耳型データをもとに設計されたC型ブリッジデザインを採用しています。左右の筐体を繋ぐブリッジ部分には、厚さ0.5mmの極細ニッケルチタン製形状記憶合金が使用されており、それを40度の超軟質液状シリコンで包み込んでいます。
これにより、装着時の締め付け感が大幅に軽減され、非常に柔らかく軽やかな付け心地を実現しています。片耳わずか約5.5gという軽量設計も相まって、数時間連続で使用しても不快感や耳の痛みを感じにくいのが大きな特徴です。
また、スピーカー側の球体を楕円形にアップグレードし、肌との接触面積を広げることで圧力を均等に分散させています。レビューでも、首を左右に振ったり、ランニングなどの運動をしたりしてもズレたり外れたりしないという高いホールド力が評価されています。メガネや帽子、マスクと併用しても干渉しにくいため、日常生活の中で一日中つけっぱなしにする用途に最適です。
イヤーカフ型としては優秀な音質と低音再生
耳を完全に塞がないイヤーカフ型やオープンイヤー型のイヤホンは、構造上どうしても低音が逃げやすく、低域の量感不足が弱点とされがちです。しかし、EarFun Clip 2はこの課題に正面から取り組んでいます。
内部には、前モデルの10.8mmから大型化された12mmのチタンコーティング振動板を搭載しています。さらに、内磁と外磁の2つのマグネットを採用したデュアル磁気回路設計を取り入れることで、振動板への駆動力を強化しました。これに独自のBassSurge低音増強技術を組み合わせることで、イヤーカフ型とは思えない力強く安定した低域と、クリアな中高域を両立させています。
実際に音楽を聴くと、ボーカルの定位が明確で、楽器の輪郭もシャープに描き出されることがわかります。専用アプリ「EarFun Audio」を使用すれば、10バンドのカスタムイコライザーや、自身の耳に合わせて最適な音を作り出してくれる「適応イコライザ」を活用できます。プリセットの「迫力ある重低音」を選択すれば、ロックやポップスなどもグルーブ感溢れる演奏として楽しむことが可能です。
充実した機能性(ワイヤレス充電・マルチポイント・LDAC対応)
EarFun Clip 2は、1万円以下の価格帯でありながら、日常使いを劇的に快適にする機能がフル装備されています。
まず、ハイレゾワイヤレス認証を取得しており、高音質コーデックであるLDACに対応しています。これにより、対応するAndroidスマートフォンなどと組み合わせることで、より情報量の多い高解像度なサウンドを楽しむことができます。
また、複数のデバイスに同時に接続し、音声をスムーズに切り替えられるマルチポイント接続にも対応しています。例えば、パソコンでオンライン会議をしている最中にスマートフォンに電話がかかってきても、イヤホンを外すことなくシームレスに応答することが可能です。
さらに、充電ケースはUSB Type-Cケーブルでの充電に加えて、ワイヤレス充電にも対応しています。普段使用しているワイヤレス充電器の上にポンと置くだけで充電が完了するため、ケーブルを抜き差しする煩わしさから解放されます。イヤーカフ型イヤホンではワイヤレス充電に非対応のモデルも多いため、これは大きなアドバンテージです。
通信規格には次世代のBluetooth 6.0チップを搭載しており、安定した接続性を確保しています。Android端末とワンタッチでペアリングできるGoogle Fast Pairや、ゲームプレイ時の音ズレを最小限に抑える低遅延のゲームモードも搭載されています。
クリアな通話品質とマナーモードによる音漏れ対策
EarFun Clip 2は、通話品質にもこだわって設計されています。左右のイヤホンにそれぞれ2基ずつ、合計4基のマイクを搭載し、前モデルから収音性能が大幅に向上しました。
さらに、AIアルゴリズムを用いたENC(環境ノイズキャンセリング)技術を採用しており、周囲の雑音や風切り音を高い精度で検知・低減しながら、ユーザーの話し声だけを的確に拾い上げます。カフェや電車内、風の強い屋外といった騒がしい環境でも、相手にクリアで自然な声を届けることができるため、テレワークでのオンライン会議や長時間の通話にも安心して使用できます。
また、オープンイヤー型の宿命である音漏れについても、新設計の楕円サウンドポートと、耳道に沿う45度傾斜ノズルを採用することで、音を効率よく鼓膜へ届け、最小限に抑える工夫が施されています。通常の音量(50%以下程度)であれば、静かな室内で近づかない限り周囲に迷惑をかけることはほぼありません。
さらに専用アプリには、ワンクリックで音量を素早く下げ、外に響きやすい音域を調整して音漏れをさらに減少させる「マナーモード」が用意されています。図書館やオフィス、通勤中の電車内など、特に周囲への配慮が必要な場面で重宝する機能です。
映画館のような臨場感を味わえる「Spatial Stage 3Dサラウンド技術」によるシアターモードも搭載されており、動画視聴やゲームプレイ時に音の広がりや奥行きを強化し、没入感を高めてくれます。
EarFun Clip 2のデメリットと注意点
機能満載でコストパフォーマンスに優れたEarFun Clip 2ですが、購入前に知っておくべき留意点もいくつか存在します。
低音はカナル型には及ばない
イヤーカフ型として低域の再生能力は向上しているものの、耳穴を密閉するカナル型のイヤホンや、大型のヘッドホンと比較すると、どうしても低音の沈み込みや迫力は控えめになります。
ズンズンと響くような重低音を求める方や、音楽の細かなディテールに集中して没入したい方にとっては、少し物足りなさを感じる可能性があります。そういった場合は、イコライザー設定で低域を持ち上げるか、用途を割り切ってカナル型やノイズキャンセリング搭載モデルと使い分けることをおすすめします。
操作設定に一部制限がある
専用アプリでの設定において、いくつかの機能が排他利用となっている点に注意が必要です。
最も留意すべきなのが、高音質コーデックであるLDACの使用条件です。LDACをオンにしてハイレゾ再生を楽しんでいる状態では、マルチポイント接続(デュアルデバイス接続)機能を利用することができません。また、立体音響を楽しめるシアターモードもLDACオン時は使用不可となります。
複数のデバイスを頻繁に切り替えて使う方や、シアターモードを常用したい方は、アプリ上でLDACをオフ(SBCまたはAAC接続)にしておく必要があります。切り替え時にイヤホンの再起動が必要になる場合もあり、このあたりのシームレスさには少し改善の余地があるという声も見られます。
また、バッテリー持続時間もLDACの使用有無で大きく変わります。LDACオフ時はイヤホン単体で最大11時間再生可能ですが、LDACオン時は最大6時間と約半分に短縮されます。長時間の外出で使用する際は、バッテリー残量や設定状況に気を配る必要があります。
充電ケースについては、イヤホン本体がIP55の防塵・防水仕様であるのに対し、ケース自体には防水機能が備わっていません。雨天時や水辺での取り扱いには十分注意してください。
旧モデル(初代EarFun Clip)からの進化点
EarFun Clip 2は、初代モデルから多くの面でブラッシュアップされています。
外観面では、充電ケースの質感が大きく変わりました。前作は少しプラスチック特有のチープさや指紋の目立ちやすさがありましたが、今回はマットでサラサラとした質感に変更され、高級感が増しています。イヤホン本体も少し横長でコンパクトな印象となり、デザインが洗練されました。
音質面では、ドライバーが10.8mmから12mmへ大型化されたことに加え、高音域のチューニングが見直されています。前モデルのレビューで指摘されることがあった「高域のシャカシャカ感」や「刺さり感」が大幅に改善され、解像度が高く透明感のある心地よいサウンドへと進化しました。低音の主張も前作より増しており、全体的なバランスが向上しています。
操作系においては、タッチセンサーではなく物理ボタンが採用されています。これにより、髪を触ったりイヤホンの位置を直したりした際の誤操作を完全に防ぐことができ、意図した通りの確実な操作が可能になりました。手袋をしたままでも押しやすいため、冬場の屋外やスポーツ時にもストレスなく扱えます。
マイク性能も、前作の計2基から計4基へと倍増し、よりクリアで自然な音声通話が実現しています。
EarFun Clip 2の口コミと評判
実際のユーザーや専門家はEarFun Clip 2をどのように評価しているのでしょうか。ウェブ上のレビューや口コミの傾向をまとめました。
高評価の口コミ
装着感と利便性の高さを絶賛する声が非常に多く見受けられます。
耳の中が荒れやすい方や、カナル型の圧迫感が苦手な方からは、「着けていることを忘れるくらい快適」「耳が痛くならない」といった喜びの声が上がっています。シャツを脱ぐ際に引っ掛けて初めて外し忘れていたことに気づいたというエピソードがあるほど、自然なフィット感を実現しているようです。
音質についても、「価格に見合わない高音質」「イヤーカフでこんなにハッキリ聞こえるのかと驚いた」「前作より解像度が明らかに上がっている」といった好意的な評価が目立ちます。イコライザーを活用することで自分好みの音に調整できる点も支持されています。
また、ワイヤレス充電やマルチポイント対応といった機能面の充実ぶりから、「1万円以下のモデルとしてはバケモンみたいなスペック」「コスパが異次元すぎる」と、オーディオライターやYouTuberからも高い評価を獲得しています。
改善を望む口コミ
一方で、いくつか改善を要望する声も存在します。
音質に関して、デフォルトの設定では中域の印象が強く低域が少し物足りないと感じるユーザーがおり、イコライザーでの調整を推奨する意見があります。
機能面では、専用アプリの使い勝手に関する指摘があります。シアターモードをオンにするとイコライザーが使えなくなる仕様の改善希望や、音量調整のステップ(特に小さい音量の範囲)をもう少し細かくしてほしいといった要望が見られました。
また、旧モデルと比較してケースの外観がチープになったと感じる意見も一部あり、質感の好みは分かれる部分があるようです。(ただし、前述の通りマット仕上げにより高級感が出たという評価も多く存在します)。
EarFun Clip 2はこんな人におすすめ
EarFun Clip 2のスペックや特徴を踏まえると、以下のような用途やライフスタイルを持つ方に強く推奨できます。
1つ目は、家事や育児、仕事をしながら音楽やポッドキャストを楽しみたい方です。耳を塞がないため、子供の泣き声や家族からの呼びかけ、インターホンの音、オフィスの電話の音などにすぐに気づくことができます。自然に周囲の音を取り込みながら、自分だけのBGMを流す「ながら聴き」のスタイルに最適です。
2つ目は、長時間の装着で耳が痛くなりやすい方や、耳の中が蒸れる・荒れるといった悩みを抱えている方です。耳穴に入れないイヤーカフ型であり、超軟質シリコンによる優しい肌触りと軽量設計のおかげで、長時間のオンライン会議や動画視聴でも快適さを維持できます。
3つ目は、屋外でのウォーキングやランニングを日課としている方です。自動車の走行音や自転車の接近、歩行者の気配などを察知しやすく、安全に配慮しながら運動に集中できます。IP55の防塵・防水性能を備えているため、汗や突然の小雨にも耐えられます。しっかりとしたホールド力でズレにくい点もスポーツ用途に向いています。
そして何より、1万円以下で全部入りの高コスパイヤホンを探している方には間違いなくおすすめできる一台です。ワイヤレス充電、マルチポイント、高音質コーデック対応と、日常の利便性を高める機能が惜しみなく搭載されており、価格以上の満足度を得られるでしょう。
まとめ:EarFun Clip 2は買いか!?
EarFun Clip 2は、前モデルから確実な進化を遂げ、イヤーカフ型イヤホンの新たな定番となり得るポテンシャルを秘めた製品です。大型化されたドライバーと新設計の構造により、弱点とされがちな音質と低域の再現性を向上させつつ、極上の装着感を実現しています。
LDAC対応とマルチポイントの排他利用など、設定面で一部制約はあるものの、1万円を切る価格でワイヤレス充電や高品質な通話ノイズキャンセリングまで備えている点は驚異的と言えます。
カナル型のイヤホンで耳の疲れを感じている方や、日常生活に溶け込むような自然な音楽体験を求めている方は、ぜひEarFun Clip 2を検討してみてはいかがでしょうか。あなたのライフスタイルをより快適で豊かなものにしてくれるはずです!



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